数多くの名馬を送り出した
藤沢和雄調教師(70)=美浦=は27日、最後のレースとなった11R
中山記念に3頭出しで臨むも、
レッドサイオンの9着が最高着順。この日の中山競馬で2勝を挙げ、歴代2位のJRA通算1570勝でトレーナー生活の幕を閉じた。レース後は厩舎スタッフを中心に記念撮影。場内のファンからは大きな拍手が沸き上がった。
前日の
サウジカップデーでは日本馬が大活躍。現在のような環境が整う前から積極的に海外遠征を行ってきただけに、「日本の馬はスピードがあるから通用するんだよね」と活躍を喜んだ。しかも、勝った日本馬4頭のうち3頭の母父には、
シンボリクリスエス、
バブルガムフェローと“藤沢和ブランド”が名を連ねている。「血統のいい馬をやらせてもらって、成績も良くて無事にお父さん、お母さんになってくれたおかげ」と感謝した。
今後は外から競馬界を見守る。「みんなの予想が当たるか見ているからな」と取り囲んだ報道陣に釘を刺すことも忘れなかった。
提供:デイリースポーツ