本番の
桜花賞と同舞台で行われる一戦。過去10年に
桜花賞で3着以内になった30頭中18頭は
チューリップ賞からの臨戦であり、前哨戦としての重要度は非常に高い。
1.阪神JF組強し
過去10年で、前走が阪神JFだった馬は[8-2-6-10]で複勝率61.5%と圧倒的。5着以内だった馬に限定すると[8-1-5-5]で複勝率73.7%にも上る。能力やコース経験に加えて、間隔の余裕も好成績につながっているものと考えられる。
2.キレ味が要求される
一昨年の勝ち馬
マルターズディオサは2番手からの押し切りながら上がり3ハロンは33秒9をマーク。19年も上がり34秒0以下の馬が上位を独占し、18年は
ラッキーライラックが上がり33秒3で勝利した。稍重で行われた昨年を除けば、近年は34秒0以下の上がりが要求される傾向。
3.前走の4角位置に注目
過去10年、前走で4角先頭の競馬をしていた馬は[0-0-1-5]。唯一3着以内に入ったのは、20年1番人気で3着の
レシステンシアだけだ。また、4角2〜5番手も[3-3-3-55]で複勝率14.1%にとどまる。対して、前走で4角7番手以下だった馬は[8-5-6-38]で複勝率33.3%、前走10番手以下に絞っても[4-2-5-19]で複勝率36.7%。
ナミュールは前走の阪神JFで大きく出遅れて万事休す。それでも、荒れた内を通りながら最速の上がり33秒6で4着まで追い上げ負けて強しの走りを見せた。ゲートは課題として残るが、速い上がり勝負は歓迎であり巻き返しを期待したい。