いよいよ5日から新人ジョッキーがデビューする。
今村聖奈騎手(18)=栗東・寺島=は現役4人目の女性騎手。有力馬が多数集まっているだけに、スタートダッシュを決めたいところだ。
現役4人目となる女性騎手が、華やかなデビューを迎えようとしている。22年は例年と違いローカル開催がないため、どのルーキーも乗り鞍は少なめ。そんな状況下でも
今村聖奈は、土日の阪神で10頭もの騎乗馬を集めた。それだけでも注目の大きさが分かる。
父は01年
中山大障害を制した元ジョッキーの康成氏(現調教助手)。身近に馬がいる環境下で育ち、小学5年から乗馬を始めて騎手を志した。競馬学校の3年間では壁にぶち当たることもあったが、騎手をやめようと思ったことは一度もない。今は競馬漬けの日々の中で、騎手になる喜びをかみしめている。
「2場開催なのに、たくさん乗せていただいて、寺島先生や関係者の方々、お父さんに感謝したいです」。そんな思いを胸に臨む“開幕週”。初陣は「真面目な性格。最初なので馬に教えてもらって、最善を尽くしたい」と話す阪神土曜1Rの
リンギングフォン。そして同12Rの
カサデガや、日曜2Rの
ヒラボクロマネ、同8R
サウンドプリズムなどチャンスのある馬も多い。「簡単ではないと思いますが、期待に応えられるよう頑張ります」と気持ちを引き締めた聖奈。JRA女性騎手初となる、デビュー週Vを目指す。
提供:デイリースポーツ