「
フィリーズレビュー・G2」(13日、阪神)
感動しました-。私と同世代のオールドファンならば、思わず涙される方もおられるかもしれません。
紅梅S4着から
桜花賞TRに挑戦する
アドヴァイスは、日本競馬の歴史が詰まった激シブ血統です。
社台とメジロの流れをくむ父
モーリスもさることながら、この馬は母系はかなり深い。祖母は
須貝尚介先生が騎手時代に主戦を務めた
ユキノスイトピー。重賞には手が届きませんでしたが、芝の千六〜千八で6勝を挙げる活躍を見せました。
そして、私が最も感動したのが、
ユキノスイトピーの母父に当たる
レジェンドテイオーです。正直、この血は絶滅したと思っていただけに、その名を見つけた時はかなり興奮しました。
先日の
中山記念を逃げ切った
パンサラッサが“令和の
ツインターボ”ならば、昭和の競馬で育った私にとっての逃げ馬と言えば
レジェンドテイオーです。当時G1と言えば、この馬がまず主導権を奪うのがお約束でした。名脇役の血を引く
アドヴァイスにはこの先、血統を繁栄させていってもらいたいところ。
活性化の要因は、やはり
サンデーサイレンスの4×3クロス。
レジェンドテイオーと
ユキノスイトピーの機動力を受け継いでいるのも強調材料。重賞でも期待したくなりますね。(デイリースポーツ・松浦孝司)
提供:デイリースポーツ