競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
今週くらいから急ピッチで今年度のPOG取材が進んでいます。今年は
ディープインパクト産駒がほとんどいないということで、果たしてどの種牡馬から活躍馬が現れるか興味深いシーズンになりそう。
サンデーサイレンス産駒がいなくなった時はサンデーの孫が大活躍していましたが、今回はどうなりますかね。
先週行われた
弥生賞ディープインパクト記念は関東馬
アスクビクターモア(牡、田村)が見事に勝利。少し特殊な展開となったレースでしたが、
朝日杯FSを制した
ドウデュース(牡、栗東・友道)を抑えての勝利は価値がありますね。
次走はもちろん
皐月賞(4月17日・中山、芝2000m)ですね。本番での走りも楽しみです。5着の
インダストリア(牡、宮田)はNHKマイルC(5月8日・東京、芝1600m)へ。やはりマイルの方が切れ味が生きる印象もありますし、マイル路線での栄冠を目指します。
中山芝1600mで行われた6日の3歳1勝クラスは
アバンチュリエ(牡、大竹)が勝利。
共同通信杯では8着と敗れていましたが、距離短縮で見事に巻き返してきましたね。次走はまだ発表されていませんが、このままマイル路線ということになりそうですかね。
さて今回は今年2歳デビューを迎える新種牡馬の評価を簡単にご紹介します。実際に馬を見てきた感じと、取材を合わせた印象となります。
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サトノダイヤモンド 某ゲームで最近実装されたキャラ(?)ですね。3歳時に
菊花賞と
有馬記念を制した馬で、ディープ産駒としては長めの距離で活躍した馬でした。セリで見た頃からディープ産駒にしては「馬格に恵まれた馬を出すなぁ」と思っていましたが、そのままの印象で成長している様子。肉付きもよくて、見栄えする産駒が多そうです。どちらかというと切れ味よりも地力で勝負するタイプが多いかもしれません。
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リアルスティール 国内G1のタイトルには手が届きませんでしたが、
ドバイターフを制した馬。激しい気性でしたが、そこから生まれる爆発力が持ち味でしたね。スラッとして馬体の幅が薄めの産駒が多い印象でしたが、本格的な育成が始まってたくましくなっている馬が多いそうです。芝向きでいかにも軽いタイプの馬がスタンダードとなりそうですね。
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マインドユ
アビスケット
ドバイゴールデンシャヒーンを連覇したアメリカ産馬。当歳の産駒を見たイメージでは想像よりもいろんなタイプの馬を出すと思っていましたが、成長するにつれて父の適性に近づいている産駒が多いイメージ。筋骨隆々で完成度は高そうです。
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サトノクラウン これは非常に見栄えする産駒が多かったですね。父に似てパワフルな印象。どちらかというと芝の切れよりも
パワーで押し切るタイプが多くなりそうです。
この中から次世代のサイアーランキングを席巻する馬が現れるか注目したいですね。(馬三郎美浦支局・木村)
提供:デイリースポーツ