北半球の2歳トレーニングセール・
サーキットの幕開けを飾る「OBS
マーチセール」が、3月15日と16日の両日に北米フロリダ州のオカラで開催された。
結果は、総売り上げが前年比30.4%アップの4949万8000ドル、平均価格が前年比14.2%アップの13万3418ドル。中間価格が前年比25%アップの7万5000ドル、前年18.1%だったバイ
バックレートが今年は13.7%と、主要な指標がすべて改善される好況となった。
コ
ロナウイルス蔓延に伴う移動制限が緩和されつつある中での開催となったこと、カタログ記載馬が前年より12.8%ほど多くなっていたことなど、市場関係者の間には開催前から好結果を期待するムードが高まっていたが、予想以上の活況になったと言えそうだ。
最高価格馬は、2日目に登場した上場番号318番の、父モアザンレディ・母ブ
ロードスペクトラムの牡馬。公開調教で1F=9秒4の好時計をマークした同馬は、馬主のカリーム・シャー氏が120万ドル(約1億4328万円)で購買した。
また、110万ドル(約1億3134万円)で購買された、父イントゥ
ミスチフ・母ザパラの牡馬を筆頭に、日本人によるとみられる購買は14頭が確認されている。
2歳セールの
サーキットは、この後、同じフロリダ州のガルフ
ストリームパーク競馬場に舞台を移し、3月30日に「ファシ
グティプトン・ガルフ
ストリーム2歳トレーニングセール」が開催される予定だ。
(文:合田直弘)