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高松宮記念・G1」(27日、中京)
気性難はもう大丈夫。そう言わんばかりに、
メイケイエールが23日、栗東CWでの最終追いで成長した姿を披露した。以前は馬場入り後に大きく頭を上げるなど、レースと同じく激しい気性を見せていたが、この日は1週前と同様、そのしぐさをわずかに見せる程度。走りだすとスムーズに折り合い、楽な手応えで4F52秒1-36秒0-11秒3をマークした。
ラスト1Fは抜群の伸びを見せ、2週連続で騎乗した池添は「フットワークも反応も相変わらず良かった。状態は自信を持ってG1に向かえる」と手応えをにじませる。武英師も「(19日の)土曜日に追い切っているので、きょうは反応を確かめてもらう程度。折り合いも我慢できていましたし、時計的にも良かったですね。この中間は今までより断然いい調整ができています」と納得の表情だ。
前走の
シルクロードSでは、パシュファイヤーと折り返し手綱という2つの馬具の効果で我慢させることに成功。その収穫を確実な前進につなげるため、前走後も丹念な調整を施し、1週前、そして最終リハの大きな進歩へと結び付けた。
能力全開が期待される決戦当日は雨予報。それでも、師は「道悪は走っていますし、血統的にも大丈夫。この馬にとって最悪の枠だった前走も強い競馬をしてくれましたから枠もどこでもいい。ポイントは折り合いだけ」と不安はない。成長を遂げたおてんば娘が、馬主の地元・桶狭間で初G1を届ける孝行娘になろうとしている。
提供:デイリースポーツ