「
高松宮記念・G1」(27日、中京)
オーシャンSで久々のタイトルをつかんだ
ジャンダルムが好調キープだ。24日、前日の雨が残る栗東坂路で、馬なりながらラスト1F12秒0と軽快な伸びを披露。03年覇者
ビリーヴとの母子制覇に向けて、態勢は万全だ。
前哨戦で復活を遂げた
ジャンダルムが、淡々と栗東坂路を登る。肩の出は柔らかく、中2週続戦の疲れを見せない。リズムのいいフットワークは、頂を臨む最後の急勾配でも乱れなかった。
4F52秒6-38秒3-12秒0。手綱を取った岩崎助手の感触もすこぶるいい。「すごくいい動きでした。反応は良かったし、相変わらずいい走りをしますね。馬場が重くてこの時計ですから。調子は本当にいいと思う」。夜半に降った雨でウッドチップは湿って稍重。目を引く時計でなくても、内容としては十分満足のいくものだった。
2歳時は
デイリー杯2歳Sを勝って
ホープフルSでも2着と好走したが、その後はオープン競走を3度勝つも重賞Vからは遠ざかっていた。昨春からはス
プリント路線にかじを切り、前走オーシャンSで、ようやく重賞2勝目。いよいよ7歳春にして満開の時を迎えようとしている。
荻野極は「体が良くなったのもあるし、成長曲線もゆったりしていたのでしょう。乗りやすい馬だからこそ、距離の変遷があっても対応できた。何度も乗せていただいていますし、感謝して乗ります。ゲートも中間に練習して普通に出られていました」と手応え十分だ。課題の発馬も、このコンビで克服。ス
プリントG12勝の
母ビリーヴの血が、桶狭間の電撃戦でひと騒ぎする。
提供:デイリースポーツ