「
大阪杯・G1」(4月3日、阪神)
現役最強馬がいよいよ始動。21年、
年度代表馬に輝いた
エフフォーリアが22年最初の
ステップを踏み出す。
3歳で挑んだ21年の
天皇賞・秋で
コントレイル、
グランアレグリアといった最強古馬勢を撃破すると、返す刀で
有馬記念も完勝。鹿戸師は「うまく流れに乗れたし、力通りに走れた。強い競馬だったね」と暮れの
グランプリを振り返る。
レース後は福島県のノーザン
ファーム天栄で英気を養い、3月4日に帰厩した。「牧場でもしっかり乗り込んでいたので、戻ってきてからもセーブせずにやっている。520キロを切るか切らないかの馬体で送り出せそう」と指揮官。ここまで調整は順調そのものだ。
1週前は主戦の横山武を背に美浦Wでハード追い。直線でビッシリ追われると、向正面で10馬身近く先行していた僚馬2頭を猛追。最後はきっちり併入を果たした。鞍上は「ゴールを過ぎてからもしっかりやれたし、調教の内容自体は良かった。でも100%まではまだまだ。もっとスッと動けるはず」と注文をつけたが、それも期待の表れだろう。
挑戦者だった21年とは違い、22年は追われる立場になる。「どの馬でも負けたくはない。だけど
エフフォーリアに関しては、より一層負けたくない思いが強い」。重要な始動戦を前に力を込めた横山武は「ここは
ジャックドールをはじめ強い馬がいるけど、強い馬を倒してこそのG1」と武者震いだ。22年の競馬界を引っ張る最強コンビ。初戦でつまずくわけにはいかない。
提供:デイリースポーツ