3歳牝馬が阪神競馬場外回りコースを舞台にスピードと瞬発力を競う牝馬クラシック第一弾。過去10年間で1番人気馬は1勝2着3回3着1回と苦戦傾向だが、3番人気まで枠を広げれば7勝2着7回3着4回と上位人気で決着するケースが多い。また、以前は
チューリップ賞との関連性が強いレースだった。近年では昨年の
ソダシ、19年
グランアレグリアのように年明け初戦で使ってくるケースも見受けられるようになって難易度が増している。
今週からAコースの内柵から直線部分で3mほど外側に仮柵が設けられたBコースへと舞台が替わる。昨年は、大阪-ハンブルクカップと
桜花賞がともにレコード決着となったが今年はどのような馬場状態で行われるのだろうか。
◎
ナミュールは、
チューリップ賞優勝馬。450キロに満たないような小柄な馬だが、過去4戦、いずれも推定33秒台の末脚を繰り出して4戦3勝。出遅れた上にやや力みながら追走し、最後は泥が跳ねあがるようなインコースから伸びかけた
阪神ジュベナイルフィリーズ以外は負けていない。スタートに難がある馬だけに一番最後に枠入りができる大外枠は歓迎。逆に言えば前に壁を作れなくなる可能性も否定できないが、2度目の騎乗となる
横山武史騎手の手綱さばきにも期待したい。
〇
スターズオンアースは1勝馬ながら重賞2着2回。
ナミュールも出走していた
赤松賞では1番人気の支持を得ていた期待馬だった。先行力があって、折り合いもつけやすく、狭いところも割ってでてこれる立ち回りの上手さが武器だが、追われるとフラフラしてしまうようにまだ若さを残すのはマイナス。ただし、その分、まだ伸びしろがありそうだ。
▲
サークルオブライフは
最優秀2歳牝馬。まだ粗削りな面を残すものの、その実績どおりに能力は高い。前走はこれまでにない積極策。スタートから出していって先行勢を見るような形でレースを進めた分、最後は交わされてしまったが、堂々としたそのレース内容は前哨戦としては十分に合格点が与えられるものだった。
正攻法の競馬で
阪神ジュベナイルフィリーズ2着の△
ラブリイユアアイズ、
アルテミスS2着で、不利が重なったクイーンCでも3着まで押し上げた△
ベルクレスタと、まだ負けていない△
プレサージュリフトも押さえておきたいし、
オークスに向けて△
フォラブリューテのレース振りもしっかりと見ておきたい。