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桜花賞・G1」(10日、阪神)
試練を乗り越えることはできなかった。大外枠からスタートした1番人気の
ナミュールは、直線で伸びを欠き10着完敗。この日の芝は内めが伸びる馬場状態。外めをスムーズに運べたものの、距離ロスが響いたか、本来の切れ味は影を潜めた。
引き揚げてきた横山武は「思い描いていた形で直線まで向くことができた。早仕掛けだけ気をつけて、追いだしも予定通りでしたが…」と唇をかむ。思わぬ大敗に「スムーズに運ぶよりも、馬群で我慢させた方がいいのかな」と気持ちの整理がつかない様子だった。
戦況を見届けた高野師は「枠が出たときに“馬を信じる”とは言いましたが、現状ではそれを乗り越える力がなかった」と潔く負けを認め、「マイナス体重もこれからの課題」と険しい表情を見せた。今後は「元々、もう一戦を予定していた。状態を見て
オークス(5月22日・東京)へ」と樫の舞台での反撃を誓った。
提供:デイリースポーツ