アカン語で『偉大な者』の意味を持つ
オニャンコポン(牡3、美浦・
小島茂之厩舎)。今年1月に行われたGIII・
京成杯を制し、満を持して牡馬クラシック第一冠へと駒を進める。
同馬は父
エイシンフラッシュ、
母シャリオドール、母の父
ヴィクトワールピサ。叔父に2020年の
毎日杯覇者
サトノインプレッサがいる血統。通算戦績は4戦3勝。
エイシンフラッシュにとっては産駒初の
JRA重賞勝ち馬であり、
京成杯は父仔制覇だった。
京成杯から
皐月賞という過程は、2010年に父
エイシンフラッシュが取ったローテーションと同じ。父は単勝11番人気の伏兵評価だったが、勝ち馬
ヴィクトワールピサから0.2秒差の3着に好走。のちに
日本ダービーの栄冠を手にする。
二代母の
サプレザは2009年から2011年にかけて
サンチャリオットS(英G1)を3連覇した名牝。日本の
マイルCSにも参戦し、3着、4着、3着と好走を見せた。新馬戦、
百日草特別(1勝クラス)と先行策で連勝した
オニャンコポンだが、前走は道中10番手の位置から直線一気の差し切り。父と同じ臨戦過程で、再び切れ味鋭い末脚が見られるか、要注目である。