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皐月賞・G1」(17日、中山)
負けて強しだ。3番人気の
イクイノックスは2着。勝負どころでスッと好位の3番手につけ、勝ち馬を外に併走状態で直線へ。抜群の手応えで一度は勝ち馬を突き放したが、あと一歩で力尽きた。ルメールは「勝ったと思ったけど…。休み明けでもいい競馬をしてくれた。外枠で壁をつくれなかったし、逆に勝ち馬に壁にされてしまった」と悔しがった。
背腰を中心に疲れがたまりやすく、東スポ杯2歳S後は直行を選択。中147日の実戦に加え、初の右回り、距離、大外枠と厳しい条件で奮闘した姿を、木村師は「つらい競馬になったけど、その中でも頑張ってくれました」と、たたえた。
次は重賞Vを果たした府中でのダービーだ。「大きなチャンス」と主戦が意気込めば、トレーナーも「距離は大丈夫。次に向けて、あれこれやりたいことがある」と2冠目の舞台を見据える。父
キタサンブラックのリベンジ(15年3着)は果たせなかったが、次こそは-。G1・7勝馬の初年度産駒が、新緑の府中で逆転をもくろむ。
提供:デイリースポーツ