◎24日(日)阪神競馬場で行われる第53回
マイラーズC(GII)に出走を予定している
ヴィクティファルス(牡4、
池添学)について、追い切り後の
池添学調教師のコメントは以下の通り。
「(マイルに舵を切ったのは)成長に伴って馬体にも幅が出ました。元々首差しの短い馬で、1600から2000mぐらいかと思っていましたが、
スプリングステークスを勝ってクラシックに出走できるようになり、長い距離を試してみました。(結果から)やはり1600から1800mがベストかなと思い、矛先を変えました。
(今年初戦は
中山金杯でしたが)道中の雰囲気も良く、折り合いもついて、あとは直線で伸びてくるだけかと思いましたが、思ったより脚が使えませんでした。厩舎に戻って確認したら、鼻出血が確認され、その影響が大きかったかなと思います。このレースは度外視していいと思います。
(中間の調整は)レース後、ノーザン
ファームしがらきに出して様子を見ながら、目標を決めずに調整してきました。具合が良く、馬体も一回り大きくなっていたこともあり、オーナーサイドと相談した上で、マイル戦を使うことになりました。
(1週前追い切りは)よかったです。馬体に幅が出て力強さが出て、道中の折り合いも良く我慢して、行きっぷりも良くなっていました。それが終いの伸びに繋がったのだと思います。
先週も乗っていることから、騎手には『(最終追い切りは)その雰囲気で坂路に下ろしてみた上で、押さえ込まずに気分良く走らせて』というオーダーをしました。時計的にも迫力があり良い内容でした。十分息も出来て、動きも申し分無く、しっかり競馬が出来ると思います。
(成長面は)元々古馬になったら良くなってくるだろうという緩さがありました。その辺が解消され、馬体も大きくなり、マイラーっぽい筋肉質の身体になったように感じます。
いい脚が持続せず、一瞬の切れ味という感じで、首の使い方がもう少し上手になれば、長く脚が使えるようになるので、(課題は)その点ですね。
今回は仕切り直しの一戦です。矛先を変えてマイル挑戦ということで不安より期待の方が大きいです。応援よろしくお願いします」
取材:檜川彰人
ラジオNIKKEI