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【天皇賞】ロバートソンキー 距離の壁乗り越えて、トウカイテイオーの雪辱だ

デイリースポーツ
  • 2022年04月25日(月) 06時07分
 「天皇賞(春)・G1」(5月1日、阪神)

 92年天皇賞・春。周りのほとんどの人は“距離の壁”だと断定しますが、トウカイテイオーの能力にほれ込んでいた私だけは、いまだにあの5着敗戦はレース中の骨折が影響したのだと思っています(妄想は自由)。初めての黒星。直線でメジロマックイーンに突き放されたシーンにぼうぜん自失…。当時20歳。そんな私が、のちにトラックマンとして松元省一厩舎を担当するのだから、人生何が起こるか分かりませんね。

 あれから30年。テイオーに名誉挽回?のチャンスが訪れました。一族出身のロバートソンキーが、格上挑戦で春盾に挑戦します。祖母トウカイテネシーテイオーの全妹。当時、テネシーを担当していた山添明彦厩務員(野中厩舎)は「もう、そっくり。みんなから“テイオーのミニチュア”って言われてたよ(笑)。気が勝っていたけど、かわいらしい馬だった」と懐かしそうに話していました。

 その山添さん。「お母さんのトウカイナチュラルも担当していた」とのこと。つまりは84年オークストウカイローマンの半妹で、テイオーの母であるが「デビュー戦を使うところまでいったんだけど、飛節を骨折してしまってね。まあ、あの馬はかなり気性が激しかった」。熱いハートは、母系から来るものなんでしょうね。

 テネシーの孫に当たるロバートソンキーハイライトは、何と言っても一21年の神戸新聞杯コントレイルヴェルトライゼンデに次ぐ3着は、世代トップクラスの能力を示すには十分な走りでした。ちなみに4着馬は、春盾で最大のライバルとなるディープボンド。実績では見劣っても、ポテンシャルは引けを取りません。17年菊花賞キセキを輩出した父ルーラーシップとの配合で、距離の壁を乗り越えてほしい。(デイリースポーツ・松浦孝司)

提供:デイリースポーツ

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