競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
先週のフ
ローラSは
エリカヴィータ(牝、国枝)が勝利。内枠をうまく利用してロスの少ない競馬で見事な内容でしたね。もちろん次走は
オークス(5月22日・東京、芝2400m)ということですが、鞍上は福永に代わるとのこと。田辺の好騎乗が勝因のひとつだったと思いますし、引き続いてのコンビを見てみたかったですけどね。
皐月賞で
ジオグリフ(牡、木村)を勝利に導いた名手とのコンビでどんな走りを見せてくれるか注目です。
3番人気で5着だった
ルージュエヴァイユ(牝、黒岩)も
オークスへ。残念ながら優先出走権を獲得できませんでしたが、脚を余すような競馬になっていましたし、出走がかなえばちょっと魅力を感じる一頭ですよね。こちらは池添で予定。
新緑賞を勝った
キャルレイ(牡、鹿戸雄)はノーザンF天栄に放牧へ。
菊花賞(10月23日・阪神、芝3000m)を目標にするとのことです。
阪神の
あやめ賞を逃げ切った
セイウンプラチナ(牡、小桧山)は
ラジオNIKKEI賞(7月3日・福島、芝1800m)へ。
さて、今週の2歳馬は
奥村武厩舎から何頭かご紹介します。
まずは母が阪神JFを制している
ショウナンハコブネ(牝、父
ロアリングライオン、
母ショウナンアデラ)。「見るたびに馬がどんどん良くなっていますよ。芝のマイルくらいから徐々に距離を延ばしていければ」と師。父は18年の欧州
年度代表馬に選出されたが、翌年の8月にセン痛のため死亡。わずか1世代しか産駒を残せなかった貴重な血だけに、どんな走りを見せてくれるか非常に興味深いですね。
セレクトセールで5500万円の値がついた
ロンギングタイム(牡、
父ハーツクライ、
母ジュリエットシアトル)は「乗りだして良くなっています。いい意味での緩さがあって広いコースが合っていそうです」
母も師が管理していた
ホウオウドラッカー(牡、父
ドレフォン、
母ホウオウパフューム)は「すごくいい馬ですよ。早い時期から使えそうですし、距離があって良さそうなタイプです」
シュマンドロワ(牡、父
モーリス、
母プリンセスフローラ)は「いい馬ですよ。形、
バランスが良くて中距離くらいで走らせた馬。夏から秋にかけてのデビューをイメージしています」
コンクエストハーラネイト20(牝、父
ドゥラメンテ)は「体の
バランスが良く、動きもしなやかですね。デビューは秋くらいになりそうですが、クラシックに向かわせたい馬ですね」と期待が大きかった。(馬三郎美浦支局・木村)
提供:デイリースポーツ