5月4日(水)に
船橋競馬場(晴・稍重)で行われた南関東3歳馬の重賞・第36回
東京湾カップ(SII・ダート1700m)は、道中3番手から4コーナーで逃げる
ロマンスグレーに並びかけた3番人気の
タツノエクスプレス(
和田譲治騎手)が勝ち、重賞初制覇を果たした。3連勝中で断然の1番人気だった
ロマンスグレーは2分の1馬身差の2着。3着は2馬身2分の1差で6番人気の
フレッシュグリーンが追い込んだ。2番人気の
マイブレイブは先行したが直線で後退し5着だった。
勝った
タツノエクスプレスは父
アジアエクスプレス、
母ダイナルシャトー(母の
父コマンダーインチーフ)の牡3歳鹿毛馬。川崎・田邊陽一調教師の管理馬。通算8戦2勝、重賞は初勝利。鞍上の
和田譲治騎手は去年の
ギガキングに続いて
東京湾カップ連覇。田邊陽一調教師は、2007年12月の
東京2歳優駿牝馬を
マダムルコントで勝って以来、久々の重賞勝ちとなった。
なお、1着の
タツノエクスプレスと2着の
ロマンスグレーには、6月8日に大井で行われる
東京ダービー(SI・ダート2000m)の優先出走権が与えられる。
レース後のコメント
1着
タツノエクスプレス(
和田譲治騎手)
「きょうは返し馬から気合がのっていました。外枠で競馬がしやすいと思っていて、外の3番手につけられて、ペースもスローだったので、感じよく回れました。3コーナーからは馬が自分でハミを取っていきました。直線で
ロマンスグレーを交わせば勝てると思って一生懸命追いました。手応えは良かったのですが、
ロマンスグレーも粘っていて、直線半ばまで変わりませんでしたが、最後は頑張って交わしてくれました。スタートセンスがいいので、これからも楽しみです」
(田邊陽一調教師)
「前走
クラウンカップは内枠でゴチャついてレースができませんでした。今回、ここを狙ってきて、1頭強い馬がいましたけど、スンナリしたレースならいい競馬ができると思っていました。いいモノを持っていますし、育ってきて、全体的に良くなっています。和田騎手がうまく折り合いをつけて前2頭を見ながら乗ってくれました。久々の重賞制覇(2007年
東京2歳優駿牝馬以来)、いいですね。狙ってきて良かったです。次は
東京ダービーを予定しています。砂を被っても大丈夫ですが、距離についてはギリギリもつかなという感じです」
2着
ロマンスグレー(
左海誠二騎手)
「前走からレース間隔が無かったので、疲れが出たのかもしれません。スタートしてからの行きっぷりも、もたついたような感じでした」
3着
フレッシュグリーン(
矢野貴之騎手)
「終いしっかりしてきましたし、脚を使えるようになってきました。周りに気を遣わず、ポツンと1頭で走れればいいと思います」
4着
キャッスルブレイヴ(
仲野光馬騎手)
「頑張っています。前回より内容は良かったです」
5着
マイブレイブ(
御神本訓史騎手)
「早目にバテてしまいました」
(取材:中野雷太)
ラジオNIKKEI