「NHKマイルC・G1」(8日、東京)
メンバー唯一の重賞2勝馬
セリフォスが4日、栗東CWを軽快に駆け抜けて万全の仕上がりを誇示。4カ月半ぶりの実戦にも問題なしをアピールした。
4カ月半ぶりでも万全の仕上がりだ。栗東CWで追い切った
セリフォスは、単走馬なりで軽快に駆け、5F69秒4-38秒1-11秒5をマークした。「5Fだけ。サッと流すように、整える程度で終えています」と中内田師。手綱を押さえたままでも、重心の低い姿勢で鋭く反応したラストの脚に、「このクラスの馬なので、それぐらいの時計では走れるのかなと思う」と涼しい表情で
ジャッジした。
21年の朝日杯FS2着以来だが、坂路とコースを併用して順調に乗り込みを消化。1週前追い切りでは、新たにコンビを組む福永を背に、栗東CWでラスト1F10秒8と圧巻の伸び脚を披露した。「ジョッキーの感触も良かったし、十分に動けていた」とトレーナーは満足そうにうなずき、「体を良く見せているし、2歳から3歳になった体かなという変化は見られる」と成長ぶりに目を細める。
前走で初めて土がつき、無傷の4連勝とはならなかったが、反撃に意欲をのぞかせる。「前走はゲートでモタついて、そこからポジションを取りに行ったけど、力んでしまって。しまいの伸びを欠いたかな」。そう振り返った指揮官は「距離は一番得意と思っているし、左回りにも不安はない」とG1タイトル奪取へ力を込める。
「
ダイワメジャー産駒らしく、前向きさがあって、
パワーも備えているのが、この子の強み」-。3歳マイル王の座は譲らない。
提供:デイリースポーツ