「NHKマイルC・G1」(8日、東京)
前哨戦の
ニュージーランドTを制した
ジャングロが4日、栗東坂路で最終リハ。力強く坂を駆け上がり、大一番へ向けて万全の仕上がりをアピールした。“ウマ娘”を手掛けるサイゲームスの親会社・サイバーエージェント社長である藤田晋氏の所有馬で、注目度の高い存在。森師&
武豊騎手のコンビは97年
シーキングザパールで制しており、25年ぶりとなる同レース制覇の期待がかかる。
朝一番の栗東坂路に登場。先行する
フォルツァエフ(7歳3勝クラス)を前に見ながら進み、鞍上がラスト1Fでハミを掛け替えて
ゴーサイン。前が楽をしていたこともあって1馬身後れを取ったが、はじき出した4F51秒2は4日の坂路で5番目に速い数字。しまいも1F12秒6でまとめ、体調の良さをアピールした。
◆
武豊騎手 -前走の
ニュージーランドTを振り返って。
「マイルの距離が課題だと思っていましたが、いい感じで走ってくれました。勝てたことはすごく大きかったと思います」
-舞台は東京のマイルに変わる。
「前走と距離こそ同じですが、メンバーを含めてかなり条件は違うと思います。スピードがあり過ぎるところがあって、前走もスタート直後にもう(先頭に)抜けていたのでね。(広い)東京だとなおさら前半はゆっくりと運びたい。そこが課題かな」
-目下3連勝中。
「イメージ的にはス
プリンターかな。ただ、前走で勝ってくれたのでね。(東京マイルでは)一度6着に負けているけど、当時とは馬の強さが全然違う。今ならもっとやれると思います」
-成長点は。
「イレ込みも少しずつマシになっているし、前走はハナを切ったこともありますが、ゆったり走ってくれた。あとは走りが力強くなっていますね」
-藤田晋オーナーが勝つと、かなり早い段階でのG1オーナーとなる。
「早過ぎると思います(笑)。いろいろな面で競馬を盛り上げてくださっている方なので、一緒に勝てればうれしいですね」
-最後に意気込みを。
「
トライアルを勝ったとはいえ、完全に
チャレンジャー。どこまでやれるかという気持ちです。それでも、いい馬で出走できるのでね。厳しい戦いになると思いますが、何とかいいレースをして勝てればいいですね」
◆
森秀行調教師
-中間の調整は。
「順調です。前走の疲れも取れて先週、今週と思い通りにやれました」
-最終追い切りの動きは。
「“51秒ぐらいで”と話していた。大体、時計通りに来ましたね」
-前哨戦の
ニュージーランドTを快勝。
「スタートが速い馬なので、自然とハナに立つ形になって。理想的な形でレースを運べました」
-この馬のセールスポイントは。
「成長力がありましたね。すごく小さい馬だったのでどうかと思っていましたが、どんどん大きくなってきた。だいぶ腰回りに筋肉がついて、いい形になってきました」
-
武豊騎手とのコンビでは97年
シーキングザパールでV。
「あの時みたいに勝てればいいですけどね(笑)」
-藤田晋オーナーの所有馬でG1へ。
「これから競馬界を支えていってくれるオーナー。何とか頑張ってほしいです」
-意気込みを。
「話題先行になっていますが、実力が伴ってきました。何とか頑張りたいです」
提供:デイリースポーツ