先週、区切りのJRA通算400勝を達成した
菱田裕二騎手(29)=栗東・岡田=。「関係者に支えてもらっての数字。これからも感謝の気持ちを忘れないで一鞍、一鞍を大切に乗りたい」と語る。
メモリアルV翌日に行われた
天皇賞・春は、コンビで4連勝の
テーオーロイヤルに騎乗して3着に敗退。「輪乗りで馬の自信が伝わってきて“負けない”と思いました。3、4角で
タイトルホルダーに近づいた時も余力があったけど、相手の余力が上回った。平日からあれだけの緊張感を持ったのは、今までなかったこと。想像していた以上にいい経験になりました」と振り返る。逃げ馬をつかまえようと自ら勝ちに動いての結果に悔いはない。
福島の開催リーディングには、あと1勝及ばなかったが、今週から新潟開催がスタート。「先々が楽しみ」と期待する土曜10R
ニューアリオンや、「乗りやすい。新潟でも勝っていますから」と好感触の日曜11R
新潟大賞典の
モズナガレボシなど、期待のラインアップだ。「いい4週間にしたい。夏の北海道シリーズにもつながれば」と意欲を燃やす。
今の目標は?そんな問いに「やはりG1を勝ちたいですね」とうなずいた菱田。上がり馬
テーオーロイヤルと歩みを並べ、成長し続ける29歳に注目したい。(デイリースポーツ・井上達也)
提供:デイリースポーツ