一番の注目は、復帰戦を迎える史上初の無敗3冠牝馬
デアリングタクトだ。
アーモンドアイ、
コントレイルと3冠馬対決となった20年
ジャパンC(3着)は、歴史的名勝負として記憶に新しい。
昨春のクイーンエリザベス2世C3着後に右前肢繋靱帯炎を発症。長期休養を余儀なくされたが、中間の調整は順調だ。2週連続で追い切りに騎乗した松山は「先週よりも動きが素軽くなっています。徐々にこの馬らしさを取り戻しつつありますね」と好感触。底力は断然。
トウカイテイオー(93年
有馬記念V、中363日)を超える中384日でのG1制覇なるか。
もう1頭、人気を集めるのが白毛馬
ソダシだ。近2走はダートに参戦。前走の
フェブラリーSでは、好位からしぶとく3着に粘り込んだ。中間、追い切りに騎乗した吉田隼は「いい動き。最後はノビノビ走っていた。芝でもダートでも、本質的にマイルぐらいがいい」と力を込める。3戦3勝の芝マイル戦でG13勝目を狙う。
大阪杯2着の
レイパパレ。前走後は短期放牧に出ていたが、好調キープ。約2年ぶりのマイル戦(2戦2勝)が鍵になるものの、「馬の気質に合っていると思う。前進気勢を生かす競馬ができれば」と高野師は前向きだ。
1番人気の
高松宮記念で6着に失速した
レシステンシア。1週前リハは栗東坂路で4F50秒7の一番時計。
阪神JFを逃げ切った実績の持ち主で、松下師は「1週前なのでしっかりと。順調に来ています。ベストの舞台ではないけど、本質的にマイルはこなせるはず」と雪辱を誓う。
サウジアラビアの1351ターフス
プリントVからの凱旋レースになる
ソングラインも、G1初制覇に向けて視界良好。1週前リハに騎乗した池添も「サウジへ行く前の栗東で乗って以来だったけど、数段いい。身にまとった雰囲気もいいし、完成の域に達している」と絶賛する。
昨年の
エリザベス女王杯覇者
アカイイトも復権に向けて虎視たんたん。
東京新聞杯2着の
ファインルージュ、阪神牝馬S2着
アンドヴァラナウト、5着
マジックキャッスル、中山牝馬Sを制し、福島牝馬Sでも2着と目下絶好調の
クリノプレミアムなど、超豪華なメンバーがそろった。
提供:デイリースポーツ