5月29日に東京競馬場で行われる
日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)。わずかキャリア3戦目で牡馬クラシックに挑み、
皐月賞で2着となった(牡3、美浦・
木村哲也厩舎)が、世代王者決定戦の舞台で巻き返しを図る。
イクイノックスは父
キタサンブラック、
母シャトーブランシュ、母の
父キングヘイロー。母は2015年の
マーメイドS(GIII)覇者で、半兄に昨年の
ラジオNIKKEI賞(GIII)や今年5月の
メトロポリタンS(L)を制した
ヴァイスメテオールがいる血統。
昨年8月に新潟競馬場で行われた2歳新馬戦でデビューを迎え、2着に6馬身差をつける圧勝。続く11月の
東スポ杯2歳S(GII)では、直線で上がり32.9秒の末脚を繰り出し重賞初制覇。
キタサンブラックの初年度産駒の中で、父に初めての重賞タイトルをプレゼントした。
直行ローテでの牡馬クラシック参戦を見据え、2戦2勝で2歳時のキャリアを終えた。単勝3番人気の評価を受けた
皐月賞(GI)では直線で僚馬
ジオグリフとの熾烈な追い比べの末、2着となっている。
東スポ杯では目の覚めるような切れ味で衝撃的なパフォーマンスを披露したが、一方で大外18番枠からの発走となった
皐月賞では中団馬群に身を潜めてから直線でロスなく抜け出す器用さを見せるなど、まだまだ底知れない大物感を漂わせている。多士済々の舞台でなお、さらなる進化を遂げるか。要注目である。