「
ヴィクトリアマイル・G1」(15日、東京)
4番人気の白毛馬
ソダシが、ゴール前で一気に突き抜けて快勝。
阪神JF、
桜花賞に続きG1・3勝目を挙げた。2馬身差の2着は3番人気の
ファインルージュ、3着は6番人気の
レシステンシアが入った。1番人気に支持された
レイパパレはスタート直後につまずいてリズムを崩し、よもやの12着に敗れた。
ソダシの純白の馬体が、府中のターフを一直線に突き抜ける。2着
ファインルージュ以下に2馬身差をつけてフィニッシュ。同世代はもちろん、年長のG1馬も寄せつけない圧勝劇。ただの
アイドルホースじゃない。改めて強さを強烈に示してみせた。
ゴールの瞬間、吉田隼は雄たけびとともに派手に右腕を突き上げた。「残り1Fは夢のような感じでした。馬の走りもフワフワしていたけど、それ以上に僕もフワフワしちゃって。プレッシャーから解放されて、少しはしゃいじゃいました」としきりに照れた。
ゲート入りを少々ゴネるのはいつものこと。スタートは抜群の集中力で飛び出し、ハナを切るくらいの勢いで加速。好位の4番手でリズムに乗った。鞍上は「前向きにハミを取ってくれるので、自分が突っ込み過ぎないように、うまくためながら運びました」と慎重にコントロール。直線に入ると2番手の
レシステンシアが外に持ち出すのを見て、満を持して
ゴーサインを出した。左ステッキに反応して、残り100メートルからは完全に独走状態。「いつもの
ソダシの伸びでした」と早々に勝利を確信した。
これで芝のマイル戦は4戦全勝。須貝師が「結果が示す通りレースがしやすいんでしょうね。
桜花賞がレコード勝ちだったし」とうなずけば、吉田隼も「デビュー前からマイルくらいがベストだと思っていた。この距離なら、芝もダートも問わない」と断言した。
今後についてはひと息入れる予定。多くのファンの声援に感謝する須貝師は「もっと強い
ソダシを見せていきたい」と約束。昨年8月の
札幌記念以来のVをつかんだことで、さらに新しい
ステップへ踏み出していく。白毛の
アイドルホースは、これからも進化を続ける。
提供:デイリースポーツ