5月29日に東京競馬場で行われる
日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)。
皐月賞で16着に敗れた
デシエルト(牡3・栗東・安田隆行厩舎)の巻き返しに期待したい。
デシエルトは父
ドレフォン、
母アドマイヤセプター、母の
父キングカメハメハという血統。通算成績は4戦3勝。
昨年12月に阪神競馬場でデビューし、ダートの新馬戦でデビュー勝ち。年明け初戦の自己条件戦も制すと、続く一戦に
皐月賞トライアル・
若葉Sを選択。芝初挑戦となったが、逃げの戦法で押し切り、無傷3連勝を飾った。
皐月賞でも積極策を見せて2番手につけたが、直線で脚があがり16着に敗れている。
牝系をさかのぼってみると、3代
母エアグルーヴ、4代
母ダイナカールと名牝の名前が連なる。共に
日本ダービーと同舞台の
オークスを制した樫の女王だ。また、叔父には2015年のダービー馬
ドゥラメンテがおり、この一族が持つ東京2400mへの適性は申し分ない。
管理する安田隆行調教師は、意外にもこれが管理馬の
日本ダービー初出走。昨年の同競走では、2歳王者
ダノンザキッドが骨折により直前で回避するというアク
シデントにも見舞われた。名調教師悲願の初出走へ、名門一族の血が大きな後押しとなりそうだ。