「
日本ダービー・G1」(29日、東京)
デビュー29年目22年3月に史上最速&最年少で2万2000回騎乗を達成した鉄人・
幸英明騎手(46)=栗東・フリー=をして「乗ること自体が難しいレース」と言わしめるのが、ダービーの“重み”と言えるだろう。
初参戦は6年目。
ワンダーファング(9着)で果敢にハナを奪った。
「逃げて重賞を勝った馬なので、自分の
スタイルを貫きました。
皐月賞が無念の競走除外でしたし、ダービーに乗ることができてうれしかったです」
06年
ロジックでは、5着に善戦して初の掲示板。13年
テイエムイナズマは上がり2位の末脚を引き出し、勝った
キズナから0秒4差6着まで迫った。
「どちらもノーチャンスではないと思っていました。上には上がいましたが、いい競馬はできたと思います」
9年ぶりの参戦となる今回は、
プリンシパルSを制した
セイウンハーデスとのコンビ。戦国ダービーとあって“ノーチャンス”とは思っていない。「まだまだこれからの馬ですが、スタミナがあって折り合いもつくので、距離は大丈夫だと思います。すごくお世話になっている西山オーナーの馬。力を出し切れたら面白いと思いますし、恩返しをしたいですね」。デビューから全ての手綱を取ってきた相棒とともに、悲願の初制覇を目指す。
提供:デイリースポーツ