競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
29日は3歳馬の頂点を争うダービー(東京、芝2400m)が行われるが、その翌週には早くも2歳新馬戦がスタート。時の移り変わりは早く、来週はすぐに気持ちを切り替えなければいけませんね。
ここでは4回中京、3回東京の1週目デビューを予定している有力馬を4頭取り上げたい。
父、母も金子真人ホールディングス(株)所有の良血馬
トゥーテイルズ(牝、藤原、父
ラブリーデイ、
母ウリウリ)は、関西圏初陣となる6月4日の中京芝1600mにスタンバイ。田代助手は「ゲート試験合格後も休みことなく順調に乗り込み、上々の仕上がりです。ひと追いごと動きも素軽くなり、初めて強めに追った1週前もいい反応でした」と好感触。来春のクラシックへ向けて、好スタートを決めたいところだ。
同レースには16年の
菊花賞&
有馬記念を制した新種牡馬
サトノダイヤモンド産駒
ダイヤモンドハンズ(牡、池江、
母メチャコルタ)も予定。「ひと追いごとに良くなっています。体の
バランスが良くて、フットワークも大きくてダイナ
ミック。長くいい脚を使えそうなタイプです」と兼武助手。関西圏初陣Vを決めて、父子クラシック制覇を目指す。
安田記念に登録がある
ジャスティンカフェの半弟
メイクザビート(牡、西園、父
マインドユアビスケッツ、
母カジノブギ)は6月5日の中京芝1400mを予定。騎乗する和田竜Jが2週続けてまたがり、ともに栗東CWで圧巻の動きを披露した。特に25日の1週前は、直線で鞍上が
ゴーサインを出すと僚馬
マイネルカーライル(2歳新馬)を一気に置き去りにして、最後は2秒8の大差先着。6F80秒1-37秒9-11秒4の好時計をマークした。師が「動きは文句なし。新馬勝ちを意識している」と話せば、鞍上も「(実戦でも)ケイコ通りに走ってくれれば」と自信たっぷりの表情。どんなレースをしてくれるか、今から楽しみだ。
6月4日の東京芝1600mには
グローリーヴェイズの異父弟
エゾダイモン(牡、武幸、
父ハーツクライ、
母メジロツボネ)が予定。1週前の25日は
武豊を背に、栗東CWで僚馬2頭の間に入れる形の併せ馬。6F81秒4-37秒1-11秒3をマークし、しまいは抜群の切れ味で2頭に半馬身先着を決めた。師は「(レース当週は輸送があり)実質の最終追い切りです。(ケイコで)攻めても大きく馬体を減らすことなく順調に乗り込んで来られましたし、徐々に馬も良くなってきました。いい形で初戦を迎えられそうです」と手応えを口にした。(馬三郎栗東支局・塩手)
提供:デイリースポーツ