グランダム・
ジャパン2022、3歳シーズンの総決算であり、南関牝馬クラシックの最終戦、第58回
関東オークス・JpnIIが6月15日に
川崎競馬場で行われる。2100mは
川崎記念も実施される、川崎競馬のチャンピオンディスタンス。ここに、砂の女王を目指す3歳牝馬13頭が集結した。
今年の注目は、すでに2冠を達成している
スピーディキック(浦和・藤原厩舎)。ここを制すれば、06年の
チャームアスリープ以来の
トリプルティアラとなる。
2歳時に
エーデルワイス賞・JpnIIIを勝っており、ここまで重賞5勝。浦和で行われた
桜花賞は向正面で馬群を縫いながら順位を上げ、直線は他馬に接触しても豪快に脚を伸ばして2馬身差でV。
東京プリンセス賞は直線で大接戦を演じ、さらに迫る後続をクビ差で振り切った。距離延長は課題だが、どの馬にとっても2100mは未知。持ち前の勝負根性で中央馬を撃破し、南関3冠牝馬の座を狙う。
4頭出走する中央勢の中で、抜けた存在なのは
ドライゼ(栗東・須貝厩舎)。2戦2勝の負けなしで、デビュー戦は出遅れて後方からも、上がり最速の脚を繰り出し4馬身差で勝利と素質の高さを見せつけると、続く前走も直線で鋭く脚を伸ばした。使うごとにしまいの切れは増しており、初コースも直線の長い川崎は合っていそうだ。無敗記録を伸ばせるか目が離せない。
リッキーマジック(美浦・加藤征厩舎)の前走、青竜Sは10着と案外な結果に。休み明けに加え、道中でタップリ砂を被る洗礼を受けて戦意をなくした。とはいえ、デビューから2連勝した素質馬。父はダート王・
コパノリッキーで、半姉は岩手重賞を5勝している
キラットダイヤという砂のエリート血統だ。叩き2戦目の上積みもあり、位置取り次第で一発があっておかしくない。
トキノゴールド(川崎・
八木正喜厩舎)は南関牝馬クラシック戦線では、
桜花賞で4着、
東京プリンセス賞で5着。ともに勝ち馬とはコンマ差と善戦を続けてきた。この堅実さは魅力で、距離を延ばしつつ好走を続けているのも好感がもてる。ここも地元の地の利を生かして好勝負。
(文:スポーツ報知記者・志賀浩子)
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