「
プリンスオブウェールズS・英G1」(15日、
アスコット)
これが本場の高い壁なのか-。日本から参戦した
シャフリヤール(牡4歳、栗東・藤原)は4着に敗れ、3月の
ドバイシーマクラシックに続く海外G1連勝はならなかった。
デットーリが目隠しを取るのに手間取り、
ロードノースが出遅れる波乱のスタート。
ステートオブレストがハナを切り、
シャフリヤールは2番手で続いた。スローの流れでも懸命に我慢していたが、直線に入ってからの反応が鈍く、
ベイブリッジ、
グランドグローリーに相次いでかわされてしまった。
藤原師は「ペースが遅くなるだろうから、ジョッキーと相談してハナを切ることも考えていました。道中はいい感じで来ていたと思うが…。最後に反応できなかったのは
アスコットの坂のせいかもしれないし、慣れが必要なのかもしれません。今回の挑戦は勝つことはもちろん、どんなパフォーマンスを見せてくれるか確認することも目的でした。馬の状態はすごく良かったと思います」と振り返った。また、C・デムーロは「ドバイの時のような加速がなかった。最後は頭を上げて少し苦しそうでした。本当の彼ではなかった」と肩を落とした。
レースを制したのはアイルランドの
ステートオブレスト。見事な逃げ切りを決め、米・豪・仏に続き、4カ国目のG1勝利となった。
提供:デイリースポーツ