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【宝塚記念予想】タイトルホルダーには逆風データ? なぜか連対できない前走GI勝馬のジンクス

  • 2022年06月26日(日) 07時35分
 今週の開催も「東京・阪神・函館」の3場。

 東京&阪神競馬場はこれで前半は終了。来週からは本格的なローカルの夏開催となる。もちろん前半戦の締めくくりはグランプリ宝塚記念(阪神芝2200m)。今年もGIホースをはじめ、有力な実力馬たちが大集合。フルゲート18頭立ての決戦となる。

 前半戦はやたら荒れることの多かった日曜日メイン。さて今週の宝塚記念の結末やいかに? 今週も過去10年データを使ってレース傾向と馬券ヒントを探っていこう。

1.過去10年は上位人気3頭で7勝! 残りは何番人気馬?

 まずは人気上位馬の過去の成績チェックから。

 1番人気馬は過去10年で3勝。オルフェーヴル(12年)、ゴールドシップ(14年)、クロノジェネシス(21年)の3頭だ。成績は【3-2-1-4】。勝率30パーセント、連対率50パーセント、馬券圏内率60パーセント。成績はまずまずで良いとまでは言えない。しかも15年のゴールドシップ(15着)、17年のキタサンブラック(9着)など、単勝オッズ1倍台の人気馬が大敗するという歴史もあり。

 ちなみに2番人気馬は過去10年で2勝、成績は【2-1-2-5】。3番人気馬も過去10年で2勝、成績は【2-0-0-8】。これ以外の優勝3回は、6.7.8番人気馬が1勝ずつ。9番人気以降の馬は過去10年では勝てていない。

 一方、9番人気以降で、馬券圏内になっている馬は、過去10年で6頭いる。特に3着には2ケタ人気馬が3回も食い込んでいる。フォーメーションで馬券を構成するならば、3頭目に人気薄馬を組み込んでいく作戦が良いだろう。

2.高配当狙うなら馬連? 堅くいくなら3連複?

 毎年荒れるイメージもある宝塚記念だが、配当面は実際どうだったのか?

 まず、馬連では3ケタ配当のガチガチ結果は1回だけ。一方、万馬券発生も1回だけ。つまりは「中間ボリュームエリア」が頻発するレースなのだ。馬連では、1&2番人気・1&3番人気という人気サイド同士の決着は1回ずつしかない。つまり人気サイド一辺倒の馬連は過去あまり成功していないということ。馬連ならばちょい荒れ狙いが良い。

 ちなみに連対データとしては、1番人気馬が5回連対で最多。それ以外の上位人気はほぼ同じくらいの比率。だがなぜか「4番人気馬」だけが過去10年で1度も連対なし。今年狙うならば逆にこの4番人気馬が面白いのかも…?

 馬連配当が良いので、3連複・3連単もそれなりに荒れていると思うが、実は3連複はさほど荒れていない。特に13年と21年は3連複配当が馬連より安い。どちらも上位人気馬が3着になっていたからである。なお、3連複では20〜30倍台のゾーンが一番多く5回も発生。その5回は「1&2番人気」・「1&3番人気」のどちらかの組み合わせ。堅く獲りたいならば、馬連より3連複馬券のほうが良いようだ。

 もちろん大きく狙っていくならば3連単チョイスが正解。過去10年ではすべて万馬券以上の配当。10万円以上も4回出ている。

3.圧倒の8枠! 圧倒の関西馬! ならば今年は?

 宝塚記念といえば8枠が成績バツグン

 これはすでに知っている方も多いことだろう。過去10年で1着馬7頭が8枠の馬。これほど極端な結果が出ているのはGIのなかでも宝塚記念だけだ。

「いやいや、それは宝塚記念が10頭ちょいの少頭数になることが多いからでしょ」

 そういう人もいるだろう。確かにここ10年、宝塚記念はフルゲート18頭になったのは20年の1度きり。ほかは11〜13頭だった年が5回。確かに少頭数ならば大外も不利ではない。

 しかしそれにしても優勝馬7回というのは出すぎ。ちなみに1〜3着合計30頭のデータだと、1.2枠もなかなか良い成績である。逆にあまり成績良くないのは3.4.6枠。今年8枠にはグロリアムンディギベオンポタジェが入った。人気薄からの一発はあるのだろうか。

 次に関東と関西の比較。1着馬は過去10年で関東2勝・関西8勝で関西圧倒。

 関東馬で1着になっているのは16年マリアライト&17年サトノクラウンの2頭だけで、そのときは2着も関東馬だった。しかしその2年以外はすべて関西馬が上位独占。馬券圏内30頭の東西比は、4頭対25頭(ほか1頭は海外馬)で関西圧倒である。

 だが今年は、上位人気が関東馬勢。16.17年のようにワンツーを関東馬で独占するのか。それとも関東人気馬総崩れで関西馬の台頭となるのか? ここもかなり興味深い。

4.前走国内GIで1着になっている馬が連対できない?

 最後に前走ローテについて。

 これは前走GI天皇賞春からが4勝。あとは前走GI大阪杯が2勝。あとは目黒記念鳴尾記念、クイーンエリザベス2世C、ドバイSCからがそれぞれ1勝ずつ。まあ今年もこの前走組が多いので絞りこむことは難しそうだ。

 同時に、過去データを見ていると「前走1着馬」というのがあまり勝てていないことにも気が付く。前走で1着から宝塚記念1着になっているのは15年の前走鳴尾記念1着ラブリーデイだけ。しかも前走が国内GI.1着馬となると皆無。1頭も連対できていないのだ。今年でいえばタイトルホルダーはまさにこれに当てはまる人気馬。同馬はこのジンクスを跳ね返すことができるのだろうか?

(netkeiba編集部)

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