JRA関西定例記者会見が27日、大阪市内で行われ、競走馬トラッキングシステムの導入が発表された。
出走馬の番号ゼッケンにGPSアンテナを含むセンサー(送受信機)を装着し、競走中の各馬の位置情報をリアルタイムに収集。レース中継映像に走行位置関係を
グラフィック表示できるようになる。アメリカ、香港、ドバイ、豪州で使用されている無線方式とは違い、イギリス、フランスと同様のSIMカードを利用するGPS通信による方式となる。
8月20、21日および、9月3、4日の札幌競馬場で富士通、NECの2社による導入実験を実施。各対象日の12Rでは、ターフビジョンなどで走行位置情報をライブ表示した中継映像を放映する予定だ。「来年4月の京都競馬場
リニューアルオープンの目玉として、本格導入することを目指します」と総合企画部の鶴岡史隆上席調査役。当面はメイン・重賞レースが対象だが、将来的にはレースを増やす方向。ファンへの映像提供だけではなく、位置情報取得によって各馬の1Fのラップタイムなど細かい競走データの提供も実現できることになる。
提供:デイリースポーツ