「ＣＢＣ賞・Ｇ３」（３日、小倉）

　初の舞台に武者震いだ。３月デビューの角田大河騎手（１９）＝栗東・石橋＝が、同期の今村聖奈（テイエムスパーダ）とともに重賞初騎乗に臨む。コンビを組むのは格上挑戦するシホノレジーナ。「重賞に乗れるのはうれしいですね。いい結果を目指す中で、何が得られるかを大事にしたいです」。今後のステップアップのためにも、参加するだけでは終わらせない。

　ここまで１０勝を挙げるものの慢心はなく、自身の成長に対してはどこまでも貪欲。その向上心の源こそが聖奈の存在だ。「聖奈がいなかったら現状に満足していたかもしれないですし、聖奈が結果を出しているからこそ、僕も常に気を抜けない」。競馬学校時代から切磋琢磨を続ける友であり、ライバルの活躍を刺激に変えている。

　パートナーに騎乗経験はないが、レース映像などから長所や癖は把握済み。「スタートが速く、操縦性も高い。４９キロを生かして前々で運びたいですね」と一発のイメージを練っている。「同期対決とか注目されるかもしれませんが、馬の全能力を出し切ることが一番。その中で少しでも上の着順を、と思っています」。勝負師の血を受け継ぐ若武者が、初見参の小倉で成長のきっかけをつかむ。

提供：デイリースポーツ