今週からは夏本番のローカル開催スタートで「福島・小倉・函館」の3場になる。2022年の競馬も後半戦へと突入するわけだ。
日曜日の重賞は、福島で3歳限定のハンデGIII戦・
ラジオNIKKEI賞(芝1800m)。そして小倉でも短距離のハンデGIII戦・
CBC賞(芝1200m)。
例年は中京開催ながら一昨年は阪神、昨年と今年は小倉という馬場変則なのが
CBC賞。ならば今年も例年通り福島競馬場で開催される
ラジオNIKKEI賞のほうをピックアップ。過去10年データを使ってレース傾向と馬券ヒントを探っていこう。
1.上位人気馬は活躍していない?
まずは人気上位馬の過去の成績チェックから。
1番人気馬は過去10年で2勝。
アンビシャス(15年)と
ゼーヴィント(16年)だけ。成績は【2-3-0-5】。勝率20パーセント、連対率50パーセント、馬券圏内率も50パーセント。過去10年では、確率としては2回に1回は連対しているものの、近3年はすべて馬券圏内から外れているという状況。今年もかなり狙いづらい。
2番人気馬は過去10年で3勝。勝ち星としてはこちらのほうが上。しかし成績は【3-0-0-7】。勝つか圏外かという豪快な成績である。さらに3番人気馬は過去10年で1勝、成績は【1-0-0-9】でこちらは打率悪い
ホームランバッターの様相。2.3番人気馬は併せて4回勝っているが、2.3着には一度もなっていない。
上位人気3頭で6勝。残りの4勝分の内訳は、4&5番人気が1勝ずつ、8番人気馬が2勝となっている。一方、2ケタ人気馬は過去10年で4回馬券圏内になっている。全体的には5〜9番人気が活躍しているレース。仮に人気上位を軸にしても、ヒモには中位人気以降を相手にしたほうが良さそうだ。
2.高配当狙うなら馬連? 堅くいくなら3連複?
毎年荒れるイメージのある
ラジオNIKKEI賞。確かに配当は跳ねている。
まず、馬連では3ケタ配当のガチガチ配当は1回。反対に万馬券以上が3回もある。その3回はいずれも1〜3番人気総飛びの年。3連複は当然万馬券。3連単はすべて10万円台以上。一番荒れている13年は3連単90万円になっている。10年間で3回は上位人気3頭バッサリが成功していた。しかも近2年はともに荒れた結果が続いている。3年連続で荒れる年となるのか? それとも反動で堅く収まるのか? かなり楽しみだ。
3.内枠有利! 馬番1〜4番までが必ず1頭絡む?
近3年の結果としては、1枠の人気薄が馬券になるという現象が続いている。
19年1枠2番
マイネルサーパス(9番人気)2着。20年1枠1番
バビット(8番人気)1着。21年1枠2番
ヴァイスメテオール(4番人気)1着となっている。とにかく1枠の馬はかなりいい成績を残している。今年は
サトノヘリオスが入ったが人気はどうなるのだろうか。軸候補に一考したい。
だが2枠も優秀。過去10年で2枠の馬も2勝。ついでに2着に3頭、3着にも3頭が絡んでいる。これを枠でなく、馬番で見てみると、1〜4番の馬が1頭も馬券圏内に絡まなかった年はない。明らかに内側有利といえそうだ。しかし外枠もまったく絡まないというわけでもない。相性の悪いのはむしろ4枠。過去10年で1度も馬券に絡んでいないのだ。「軸は内枠から、切るならば4枠」というのが正攻法なのかも?
(netkeiba編集部)