昨年10月に行われた
凱旋門賞(仏G1)の覇者
トルカータータッソ(牡5、独・M.ヴァイス厩舎)は、7月23日に英・
アスコット競馬場で行われる
キングジョージ6世&
クイーンエリザベスS(G1)への参戦を検討していることがわかった。現地
メディア『Racing Post』が報じた。
トルカータータッソは父
Adlerflug、
母Tijuana、母の父
Toylsomeという血統のドイツ産馬。
2020年5月にドイツの未勝利戦でデビュー。2戦目に初勝利を挙げ、同年の独ダービー(G1)で、後に
凱旋門賞で2着となる
インスウープ(
In Swoop)の2着に好走。10月にはベルリン大賞(独G1)でG1初勝利を果たし、昨年9月のバーデン大賞(独G1)で2つ目のG1タイトルを獲得した。
続いて臨んだ
凱旋門賞では、愛仏英でG1を3連勝した
ハリケーンレーン、2020年無敗でG1を3連勝した名牝タルナワ、同年の英ダービー馬
アダイヤー、日本からは
クロノジェネシス、
ディープボンドと強豪馬が揃うなか、R.ピーヒュレク騎手とのコンビで参戦。直線の熾烈な追い比べから抜け出し、単勝13番人気の伏兵評価を覆す大金星を挙げた。ドイツ調教馬による
凱旋門賞制覇は、2011年の
デインドリーム以来、史上3頭目の快挙だった。
今年初戦となった5月末のバーデン経済大賞(独G2)では6着だったが、復帰2戦目となった前走のハンザ大賞(独G2)では外ラチ沿いを鋭く伸びて完勝。同レース連覇を果たしている。通算成績は13戦6勝。