「
函館2歳S・G3」(16日、函館)
信じ抜いた末脚で、ラ
イバルたちを一蹴した。鮫島駿騎乗の4番人気
ブトンドールが無傷の2連勝で、世代最初の重賞ウイナーに輝いた。
3番手から抜け出した新馬戦から一転、中団からの追走。向正面で他馬が仕掛けても、焦るそぶりはなかった。馬のリズムを重視しつつ、勝負どころで進出を始めると、直線は外へ。粘り込みを図った
クリダームを射程圏に入れ、懸命に右ステッキを連打。鼓舞に応えるかのごとくグングン加速し、勢いそのままに突き抜けた。鞍上は「仕上がりは抜群でしたし、自信を持って乗りました。2着馬はすごく遠い位置でしたが、何とか届いてくれという気持ちでした」と笑顔で振り返った。
ゴール後には思わず派手に
ガッツポーズ。「2年連続でチャンスをもらっていたので…」。21年は同じ
池添学厩舎の
カイカノキセキで悔しい2着。戦前からリベンジの思いを口にしていた。「同じチームで勝てて良かったです」。安ど、達成感をかみしめ、余韻に浸った。
見守った指揮官も「同じコンビで(勝てて)良かった」と破顔一笑。次走については明言を避けたが、「こういう競馬をしていたら、千二だけではなく1F延びても、と。そういうのを視野に入れてやっていきたい」と距離延長を示唆した。父
ビッグアーサーに重賞初Vを届けた快速馬が、さらなる未来に向かって突き進む。
提供:デイリースポーツ