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【中京記念】ベレヌス 西村淳と人馬一体で見事快逃 強固な絆で重賞初V

デイリースポーツ
  • 2022年07月25日(月) 06時05分
 「中京記念・G3」(24日、小倉)

 6番人気のベレヌスが抜群のスタートから主導権を握ると、最後まで先頭を譲らず押し切りV。キャリア21戦目にして待望のタイトル獲得となり、デビュー5年目の22歳・西村淳にとっては21年の金鯱賞ギベオン)以来2度目の重賞制覇となった。2着に10番人気カテドラル、3着には1番人気ファルコニアが続き、史上初となる重賞初騎乗からの連続Vを狙った今村聖奈騎乗のカデナは、直線大外から脚を伸ばすも6着に終わった。

 強固な絆で結ばれたコンビが小倉の地で躍動した。6番人気のベレヌスが鮮やかな逃走劇で待望の重賞初制覇。全21戦中13レースで手綱を握る西村淳は、「この子とはずっとコンビを組んできて、いい時も悪い時も乗せてもらっていました。関係者の方に感謝したいですし、この子もよく頑張ってくれました」と勝利の味をしみじみとかみしめた。

 7枠14番からの発走も、何のその。好スタートを決めると一気にハナを奪取。前半は緩やかなペースを刻んでレースをコントロールし、後半で一気にギアチェンジ。ラスト5Fは全て11秒台のラップを並べてライバルを手玉に取った。「作戦通りです。きょうは前が止まらない馬場。道中もずっといい手応えだったので“これなら”と思っていました。直線はうれしかったですね」と自賛する会心騎乗を振り返った。

 「うまいなと思いましたね。3、4角のスピードの上げ方が、後ろに脚を使わせる絶妙なタイミングだった」と杉山晴師も舌を巻く。「この馬に関しては人馬一体。彼の意見を尊重している」と全幅の信頼を置くからこそ、レースでの作戦指示は一切出さなかった。

 重賞ウイナーとなった今後については、オーナーと相談の上で決める。指揮官は「これまでは使った後の反動や状態の上下動があったけど、去年から常に高いところでキープできている」と愛馬の成長を実感する。重賞2勝目を挙げ、レース後に「もっともっと勝ちたい」とさらなる上昇を誓った西村淳。ひと皮むけた人馬の動向から目が離せない。

提供:デイリースポーツ

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