7月26日、27日に新ひだか町の北海道市場で、サラブレッド1歳市場の「セレクションセール2022」が開催されている。セール2日目は1日目同様、10時00分開始を予定している。
これまで
ホッコータルマエ、
ビッグアーサー、
セイウンワンダー、
ダイアトニック、
ディープボンドなどを送り出した同セールに、今年もさまざまな注目馬が集まった。今回は2日目の上場馬145頭(欠場馬6頭)の中から、注目馬を10頭紹介する。
■上場番号163
スワンレークの2021(牝)
父 :
アルアイン母父:
ロードカナロア生産:前田
ファーム(新ひだか町)
伯父はス
プリントGIIIを3勝し2011年の
スプリンターズS(GI)で2着などの実績を持つ
パドトロワ。二代
母グランパドドゥは2001年の
中日新聞杯(GIII)覇者で、その半妹
ステレオタイプの仔に2012年
朝日杯FS(GI)、2013年
皐月賞(GI)、2016年
安田記念(GI)とGIを3勝した
ロゴタイプがいる。
■上場番号165
ローザミスティカの2021(牡)
父 :
デクラレーションオブウォー母父:アグネスタキオン生産:矢野牧場(新ひだか町)
「薔薇一族」として知られる
ローザネイの牝系で、二代
母ロゼカラーは1995年デイリー杯3歳S(GII)覇者。伯母には2001年の牝馬限定GIで2着が3回の
ローズバドがおり、その仔に2009年の
朝日杯FS(GI)と2010年の
ジャパンカップ(GI)を制した
ローズキングダムがいる。
■上場番号171
インザスポットライトの2021(牝)
父 :
キズナ母父:Exceed And Excel生産:レイクヴィラ
ファーム(洞爺湖町)
1991年の英愛ダービーなど大レースを制した
ジェネラスをはじめ、名馬を多数輩出する
Doff the Derbyの一族で、同じ牝系からは2016年の
皐月賞馬
ディーマジェスティや、2019年の
スプリンターズS(GI)覇者
タワーオブロンドンなどが出ている。
■上場番号179
サファーガの2021(牡)
父 :
サンダースノー母父:アグネスタキオン生産:藤沢牧場(新ひだか町)
伯父は3連勝で1998年の朝日杯3歳S(GI)を制し、度重なる故障を乗り越えて2002年に復活し
安田記念(GI)を勝利した
アドマイヤコジーン。父
サンダースノーは史上初の
ドバイワールドカップ(首G1)連覇を果たした実績を持ち、2020年より日本で種牡馬として供用されている。
■上場番号180
チェルビムの2021(牡)
父 :
ルーラーシップ母父:サンデーサイレンス生産:奥山牧場(日高町)
ダイナカールの3×3という強烈な牝系クロスを抱えており、二代
母カーリーエンジェルは1997年の
年度代表馬エアグルーヴの半姉にあたる。
母チェルビムのきょうだいには2006年の
高松宮記念(GI)覇者
オレハマッテルゼ、重賞2勝馬
エガオヲミセテ、2015年の
京成杯AH(GIII)覇者
フラアンジェリコなどがいる。
■上場番号197
スイートサルサの2021(牝)
父 :
ロードカナロア母父:デュランダル生産:
シンボリ牧場(日高町)
母スイートサルサは2012年にデビューし、牝馬重賞路線で好走を重ねて2015年の
福島牝馬S(GIII)を勝利した。5代
母Queridaを基点として、2005年の日米
オークスを制した
シーザリオや、その仔である
エピファネイア、
リオンディーズ、
サートゥルナーリアなどと同じ一族にあたる。
■上場番号200
ジャジャマーチャンの2021(牝)
父 :
カリフォルニアクローム母父:アドマイヤコジーン生産:嶋田牧場(新ひだか町)
半兄に現在オープン2勝を挙げ、昨年と去年の
高松宮記念(GI)で4着に好走した
トゥラヴェスーラ、2019年の
アーリントンカップ(GIII)で3着となった
トオヤリトセイトがいる。母の全姉には2007年の
スプリンターズS(GI)を含む短距離重賞4勝を挙げた
アストンマーチャンがいる。
■上場番号217
キンショーユキヒメの2021(牡)
父 :
キズナ母父:メイショウサムソン生産:佐藤牧場(新冠町)
母は2015年8月に小倉競馬場で行われた2歳新馬戦でデビュー。2017年の
ムーンライトH(1600万下)を制してオープン入りを飾ると、
2018年の
福島牝馬S(GIII)で道中9番手から上がり最速の末脚を繰り出し重賞初制覇を果たした。本馬は母の2番仔にあたる。
■上場番号303
フォルクスオーパーの2021(牝)
父 :
キンシャサノキセキ母父:テイエムオペラオー生産:宮内牧場(浦河町)
4代
母Balladeは
Devil's Bag、
Saint Balladoなど優秀な種牡馬を送り出した名繁殖で、同じ一族には
Rahy、
シングスピール、
Sligo Bayほか名馬・名種牡馬が数多く並ぶ。日本では2010年の
NHKマイルカップ(GI)覇者
ダノンシャンティや重賞を2勝し2013年の
宝塚記念(GI)でも2着に好走した
ダノンバラードなどが出ている。
■上場番号311
ピンクシャンパンの2021(牝)
父 :
デクラレーションオブウォー母父:ディープインパクト生産:富田牧場(浦河町)
二代
母ピンクカメオは2007年の
NHKマイルカップ(GI)覇者で、その半兄は1999年の
スプリンターズS(GI)と2001年の
安田記念(GI)を制した
ブラックホーク。同じ一族からは
ステイフーリッシュ、
ロジチャリス、
グレイルなど重賞覇者が多数出ている。父はアメリカで生まれ英G1を2勝した活躍馬で、2019年より日本で種牡馬として供用されている。