新潟と札幌の2場開催となった8月7日では、新潟5Rの新馬戦で
今村聖奈騎手が伏兵
ムーンスカイ(牡2、栗東・
牧田和弥厩舎)を勝利に導き自身初となる新馬戦勝利をおさめ、札幌8Rではブービー人気の
マイネルアルザス(牡3、美浦・
菊川正達厩舎)が白星を挙げるなど、波乱決着が続いた。
下記、7日の開催で単勝10番人気以下の伏兵評価を覆し、3着以内に入線を果たした競走馬を列挙する。
左から「着順・馬名(単勝人気)・単複または複勝配当」の順。
■新潟3R・3歳未勝利(ダ1800m)
3着
メイショウジェゼロ(13人気)複勝2240円
鞍上は初コンビのルーキー・角田大河騎手。51.0kgでの騎乗だった。ここまで5戦は後方からの競馬で2桁着順が続いていたが、今回は3番手追走からしぶとく粘り込みをはかり、位置をキープしたまま3着入線を果たした。
■新潟5R・2歳新馬(芝1600m)
1着
ムーンスカイ(12人気) 単勝4400円・複勝1120円
2着
エスペランサフラグ(11人気) 複勝690円
今村聖奈騎手はこれが自身初の新馬戦勝利。3番手追走から抜け出した
ムーンスカイに、直線外目に進路をとった
エスペランサフラグが並びかけてゴール。
ムーンスカイは
トゥザワールド産駒、
エスペランサフラグは
Point of Entry産駒の米国産馬で、近親に
マドラスチェックがいる。
■新潟6R・2歳新馬(ダ1800m)
3着
コスモアバンサ(11人気) 複勝960円
柴田大知騎手が手綱を取り、道中は後方からレースを進めた。勝ち馬
ミトノオーと2着馬
ツウカイリアルがぐんぐんと差を広げる中、直線で鋭く追い込んで3着を確保。父
リオンディーズ、母の
父マヤノトップガンという血統で、叔父に重賞3勝馬
ナカヤマナイトがいる。
■新潟7R・3歳上1勝クラス(芝2200m)
3着
シエラネバダ(10人気) 複勝530円
全兄に
マウントロブソン、
ポポカテペトル。全弟に
ボスジラ、全妹に
ミヤマザクラがおり、伯父は
クロフネという良血馬。手綱を執ったのは
松若風馬騎手で、同コンビは昨夏にも新潟で14人気3着、9人気2着の実績がある。レースは後方3番手から徐々に進出を開始し、最終直線で一気に末脚を伸ばした。
■札幌8R・3歳上1勝クラス(芝2000m)
1着
マイネルアルザス(13人気) 単勝13680円・複勝2980円
2着
オメガデラックス(10人気) 複勝720円
鞍上は初コンビの
横山琉人騎手。52.0kgでの騎乗だった。同馬は
ラブリーデイ産駒で、叔父は重賞2勝馬
フェイトフルウォー。北海道で実戦を迎えるのは今回が初めてだった。2着は
池添謙一騎手が手綱を執った
オメガデラックス。二代母に短距離重賞3勝の快速牝馬
ビハインドザマスクがいる血統で、今年3月以来の実戦だった。
■札幌9R・
ライラック賞(芝1800m)
3着
メタルスパーク(14人気) 複勝1840円
手綱を執ったのは初コンビの
秋山稔樹騎手。
ジョーカプチーノ産駒で、同牝系には
ダンスパートナー、
ダンスインザダーク、
ダンスインザムード、
スズカマンボなどがいる。ダートで2勝を挙げており、近走は芝2200m、芝2000mに出走。今回は芝1800mへの1ハロン短縮だった。
■新潟9R・
驀進特別(芝1000m)
2着
ドリームジャンボ(11人気) 複勝670円
手綱を執ったのは
嶋田純次騎手。8枠17番から好スタートを決め、外ラチ沿いに先行。馬群を割って抜け出てきた
トミケンルーアにゴール前でクビ差交わされ2着での入線となった。同馬は2019年11月の福島芝1200mでも逃げの手に出て、14番人気の伏兵評価を覆し優勝した実績がある。
■新潟12R・3歳上1勝クラス(芝1600m)
3着
セブンフォールド(12人気) 複勝860円
鞍上は
岩田望来騎手。全弟は今年の
日本ダービー(GI)3着馬
アスクビクターモアで、半姉に英仏でG1を2勝した
Qemahがいる良血馬。3歳時に未勝利戦を勝ち上がれず南関東へ転厩、2勝を挙げて中央に再転入を果たし、今回が5走目だった。
また、札幌11Rの
エルムS(GIII)では単勝9番人気の
フルデプスリーダーが制し、新潟11Rの
レパードS(GIII)では単勝7番人気の
カフジオクタゴンがそれぞれ重賞初制覇。全体的に波乱含みの週となった。