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【クラスターCレース後コメント】オーロラテソーロ鮫島克駿騎手ら

ラジオNIKKEI
  • 2022年08月16日(火) 20時36分
16日(火)、盛岡競馬場(雨・不良)で行われた第27回クラスターカップ(JpnIII・ダート1200m)はリメイクが競走除外になり、13頭で争われた。

道中は2番手に付けて4コーナーでは前に並びかけた3番人気のオーロラテソーロ(JRA)が直線半ばで先頭に立ち、押し切った。これで2連勝、重賞初制覇を飾った。

1馬身差の2着には昨年の覇者で2番人気のリュウノユキナ(JRA)が追い上げ、さらに1馬身遅れた3着には4番人気のジャスティン(JRA)が逃げ粘った。

1番人気のダンシングプリンス(JRA)は、スタートで出遅れ、向正面ですぐに追い上げたものの、失速し4着に敗れた。
勝ったオーロラテソーロ父Malibu Moon母For Passion(その父Not for Love)という血統の牡5歳・栗毛馬で、美浦・畠山吉宏厩舎の管理馬。通算成績は28戦7勝(うち地方は1戦1勝)、重賞は3度目の挑戦で初制覇となった。

レース後の関係者のコメント
1着オーロラテソーロ 鮫島克駿騎手
「揉まれないポジションを確保したかったので、スタート次第で内目の馬を見ながら行こうかなと思っていました。理想的な展開でした。ある程度、1番のダンシングプリンスが行くと予想していたのですが、出遅れているのが見えたので、2番手追走はできるなと思っていました。

 ジャスティンもしぶとい馬ですし、後にいるリュウノユキナダンシングプリンスも実績のある馬なので、前を気にしつつ後ろも気にしながらという感じの道中でした。

 返し馬から状態の良さを感じて、自信を持って乗っていました。早めに抜け出す形にはなったのですが、しぶとさが持ち味の馬なので、凌いでくれるだろうなと思っていました。本当に脚色が衰えることなく、しっかりゴールまで走り切ってくれていました。ここ最近、オーロラテソーロは充実していますので、秋の大きなところに向かって胸を張って挑めると思います。

 チャンスをいただいたことが私は良かったですし、すごく状態が良かったですし、オーナーも続けて乗せて下さっているので結果を出すことができて良かったです。走ることに真面目ですし、スタートが速く、道中も乗りやすくて終いもしっかりしているので注文の付かない馬です。オープンを勝って、クラスターカップも勝ったことによって、秋はJBCに挑むと思うので、そこに向けて大きな一戦になったことは間違いありません。胸を張って戦えると思います」

1着オーロラテソーロ 畠山吉宏調教師
「鮫島ジョッキーがこの馬には何度も騎乗していまして、理想の形はジョッキーが分かっています。この馬にとっては競馬がしやすい外枠に当たったので、後はもうこの馬の持ち味を出すような競馬をして、とにかく頑張ってほしいという感じで、細かい指示は一切していません。

 前走、オープン特別を勝ちまして、その後一旦リフレッシュ放牧に出しました。後はクラスターカップに選出されるかどうか微妙な賞金順でした。ただ、選出される前提で一応逆算して牧場から戻して、何とか上手く、ギリギリ5番目での選出でした。

 外側と内側ですから、自分の馬しか見ていませんでした。まずポンと良いスタートを切って、ジャスティンが行っているのも見えました。実況で本命馬がスタートで出なかったのが分かり、向正面でスッと追いついてくるのは見えましたが、この馬にとっては、行く馬がいれば行かせるという自分の理想的な形でした。ジョッキーが上手くスタートを切って、馬場状態やコースも含めて理想的なポジションについて、直線に向いてくるところまでは理想的な運びだったと思います。

 重賞路線で必ず上位に来ている馬ですから、リュウノユキナが後ろで溜めているのは見えていました。もちろん地元でコースをよく知っている村上ジョッキーですので、必ず来るなと思っていたのですが、何とか凌いでくれという感じで見ていました。ゴール板(正面)ではない角度から見ていたので、ガッツポーズで勝てたのだなと確信できました。

 ずっと交流競走に申し込みをして選出されず、出るチャンスがなかったです。とにかく自身が頑張って賞金を加算していくしか出る道がなかったです。そういう意味では最高の形で加算できました。こういう路線で、このメンバーで、このようなレースができたので自信になります。

 先ほども上がってきて、"よく頑張ったね、ご苦労さん"って(馬には)話をさせていただきました。この夏の暑い時期に厳しい調教に耐えてくれて、それ以外にないですね。ありがとうと感謝の一言です。交流重賞の短距離路線を含めて、後々はGIにも駒を進めればと思っています。まずは馬の様子を見て次のレースはオーナーと相談します」

2着リュウノユキナ 村上忍騎手
「1番の馬が後ろからになって、もう1頭前にいるかなと思っていましたが、その後ろでだいたいイメージ通りでした。前半はあまりハミを噛ませないように、勝負所で動けるようならと思っていました。

 しかし、流れもあったのか、前が止まりませんでした。私の馬も脚は使えているかとは思いますが、その辺が残念でした。せっかく乗せていただいたので結果を出したかったですが、残念です」

3着ジャスティン 横山武史騎手
「逃げが理想でしたし、1番の馬がスタートで出遅れたので、自分のペースに持ち込めたのが良かったです。早めに来られましたが、最後までよく頑張っていると思います。こういう馬場よりはもう少し乾いた馬場の方が得意だと思います。十分頑張ったと思います」

4着ダンシングプリンス C・ルメール騎手
「スタートで滑ったので、ミスしました。その後はリズムが駄目でした。リードホースの後ろは良いポジションでしたが、直線では伸びませんでした。1200mでスタートはミスできないですね。ミスしたらノーチャンスです」

5着カミノコ 山本聡哉騎手
「5着までに入れれば良いかなという感じだったので、そんな感じになりました。こういう強い馬たちがいた方がやりやすいというか、前回は馬込みを嫌うところがあったので、今日は外々を回りました。

 試し乗りというか、外を回してどういう走りをするのかということで、思っていた競馬はできました。次回からは引っかかる競馬になるとは思いますし、逆に難しい感じになってくると思います。今日のところは良かったのではないでしょうか」

ラジオNIKKEI

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