「キーンランドC・G3」(28日、札幌)
香港の名手チャクイウ・ホー騎手(32)が、短期免許最終週に向けて意気込みをのぞかせた。キーンランドCでコンビを組む
マイネルジェロディはもちろんだが、世界のトップ騎手が集う
ワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)にも腕まくり。最上の結果で締めくくりたいところだ。
短期免許で22年夏来日中の香港のホーが、早くもラストウイークを迎えた。7月30日の初騎乗からここまで新潟、小倉で計52鞍に騎乗して5勝。
ラヴズオンリーユーとのコンビで21年のクイーンエリザベス2世Cに勝利した名手は、同馬を管理していた矢作師からの依頼を受け、
レパードSで
カフジオクタゴンに騎乗。見事JRA重賞初制覇も果たした。
「この1カ月はすごく楽しかった。違う競馬場で乗れて、素晴らしい経験を積めました。忙しくて時間の流れは早かったけど、一番の実感は日本の馬はすごくレベルが高いということ。時計が速く、調教でもすごく馬に負荷をかけている印象を受けました」と笑顔。12、13年と2年連続で
香港スプリントを制した
ロードカナロアの主戦・岩田康が憧れの存在と話し、「会いたいと思っていた岩田さんを筆頭に、皆さんがすごく良くしてくれました」と感謝を口にする。
22日には北海道安平町のノーザン
ファームへ足を運び、
ラヴズオンリーユーと再会。「うれしかったですね。以前と比べたらおなかが大きくなって、すごく優しい馬になっていました」と順調な姿に感動したようだ。そして24日には調教で札幌競馬場を訪れ、「小倉競馬場みたいな感じですね」と第一印象を語った。
今週末はキーンランドCの
マイネルジェロディはもちろん、札幌で3年ぶりに開催される
ワールドオールスタージョッキーズにも武者震いだ。「馬次第になるけど、すごく楽しみにしています」。有終の美へ、全力プレーを誓った。
提供:デイリースポーツ