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ワールドオールスタージョッキーズ」(27日、札幌)
3年ぶりのシリーズが27日、札幌競馬場で開幕し、
武豊騎手(53)=栗東・フリー=が45ポイントを獲得して首位に立った。2位は前回覇者で、第2戦を勝って42ポイントとした
川田将雅騎手(36)=栗東・フリー。3位には26ポイントの
松山弘平騎手(32)=栗東・フリー=が続いた。団体対抗戦は139ポイントを獲得したJRA選抜が、世界選抜(外国人&地方)に54ポイント差と大きくリードしている。
今年のダービーを制してシリーズ出場権を手にした
武豊が、総合優勝へ大きく前進した。6番人気
メイショウツツジと挑んだ第1戦は、後方でじっくり脚をためて直線一気。続く第2戦は4番人気
アサケレディを早めの仕掛けから3着に導き、確実に
ポイントアップ。難なく初日トップ通過を果たすと、返す刀で最終12Rも勝利してしまった。
「これで終わってくれないかな(笑)」と話すユタカが、優勝したのはワールド
スーパージョッキーズシリーズ(WSJS)時代の1992年ただ一度きり。「何十年も勝ってないんで。いつも2位だし」。名称を変更して札幌に舞台を移した後は、3年前の前回まで5回連続出場を決めるも、銀メダルは3回(WSJS時代を含めると8回)を数える。
何度も苦杯をなめさせられたうっぷんを、30年ぶりのVで晴らしたい。「このまま逃げ切りたい。頑張ります」。競馬界のレジェンドが、勢いそのままにお立ち台の頂上を狙う。
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ワールドオールスタージョッキーズ 騎乗馬の質のバラつきを抑えるため、出走馬を近走成績などによりA~Dにランク付けした上で抽選。4レースで各グループの馬1頭ずつに騎乗する。
各レースの結果によって着順点が与えられ、獲得ポイントで順位が決定。個人戦の1位には300万円およびトロフィー(30万円)が与えられる。また『外国・地方VSJRA対抗』で勝利したチームには、1人あたり20万円が贈られる。
提供:デイリースポーツ