アイルランドで現役生活を送りながら3歳時には積極的に遠征を重ねて4ヶ国でのG1制覇を達成した
ステートオブレスト(牡4、
State Of Rest)が現役を引退、種牡馬入りすることとなった。英競馬
メディア『Racing Post』などが報じている。同
メディアによれば、
コックスプレート(豪G1)への遠征に必要なMRI検査で問題が見つかり、休養に入ったのちにスタッドインするとのこと。
ステートオブレストは父
Starspangledbanner、
母Repose、
その父Quiet Americanという血統の愛国産馬で、J.オブライエン厩舎の管理馬。
2020年にアイルランドの
フェアリーハウス競馬場でデビュー。翌2021年8月にアメリカ遠征を敢行しサラトガダービー(米G1)を制すると、同年10月には
オーストラリアへ遠征し、同国における中距離路線の大レースである
コックスプレート(豪G1)で、
アナモー(
Anamoe)や
ベリーエレガント(
Verry Elleegant)など同国の強豪馬を破ってG1連勝を飾った。
今年の始動戦となったガネー賞(仏G1)を勝利し3ヶ国でG1出走機会3連勝。今年6月の
プリンスオブウェールズS(英G1)では、
日本ダービー馬
シャフリヤールや
ドバイターフ連覇を果たした
ロードノースなどを相手に逃げ切り勝ちをおさめ、アメリカ・
オーストラリア・フランス・イギリスと4ヶ国の大レースを勝利した。
父
Starspangledbannerは短距離G1を4勝した
オーストラリアの名ス
プリンター。同牝系には現役時にG1・3勝を挙げ日本でも一時期種牡馬として供用された
ストーミングホームや、昨年の
ドバイワールドカップ覇者
ミスティックガイドがいる。また、現在
JRAで重賞を2勝している
ジャックドールも同じ一族に属している。