「
札幌2歳S・G3」(3日、札幌)
鞍上の腕が高々と突き上がった。直線、鮮やかな差し切りを決めたのは1番人気の
ドゥーラ。20年
ソダシと
ユーバーレーベン、21年
ジオグリフと2年連続でクラシックホースを輩出した登竜門を制した。
斎藤は「馬場の内が荒れていたし、この枠(7枠)はすごくいいと思いました」と振り返る。スタートを決めて中団へ。デビュー戦で後じんを拝した
ドゥアイズに標的を定めると、最後は上がり最速タイの末脚で突き抜けた。「どのポジションから行っても最後はいい脚を使ってくれる。必ず伸びると信じていました」と満面の笑み。自身は
中山金杯(
レッドガラン)に続いて今年重賞2勝目。「高い支持でプレッシャーもあったけど、馬に助けられました。まだ良くなる馬。一緒に成長していきたい」とさらなる精進を誓った。
開業9年目の高橋康師はこれが重賞初制覇。「うれしいです!装鞍所の雰囲気を見て、勝負できる状態にあると思いました。距離も自在という感じのレースぶりで、次につながると思います。騎手も僕がイメージした通りのレースをしてくれた」と興奮を隠さない。来春への期待を確かな手応えに変えた
ドゥラメンテ産駒が、さらなる強敵を求めて突き進んでいく。
提供:デイリースポーツ