「
京成杯AH・G3」(11日、中山)
重賞2勝目を狙う
ダーリントンホールは7日、美浦Wでの3頭併せでまずまずの仕上がりをアピール。2年半以上も勝利から遠ざかっているが、久しぶりのタイトル奪取で復活のきっかけをつかみたいところだ。
ダーリントンホールは前に
ブレッシングレイン(5歳障害オープン)を見ながら、後方に
ヒップホップソウル(2歳新馬)を従えてスタート。直線半ばで3頭はぴったりと馬体を並べ、その形を保ったまま併入。木村厩舎の美浦Wでの3頭併せで最も負荷がかかるのは中央だが、トモを柔らかく振り出してスムーズな走りで駆け抜けた。タイムは6F86秒1-38秒7-11秒5。
木村師はこの動きに及第点を与えた。「状態は安定しているけれど、その中でマンネリにならないよう集中力を切らさないようにやりました。大丈夫だと思います」。8月31日の1週前追い切りの時点では、まだ馬体が少し立派な印象だったが、直前で背中の柔らかさをきっちり取り戻してきた。
とはいえ、万全と胸を張れる仕上がりまでは、いま一歩。その点を問われてトレーナーは「前走の疲れが取り切れず、(立て直しに)時間がかかったのは事実。今回は急仕上げだけど、実力でカバーしてもらえれば」と正直な心境を口にした。
22年の3戦は???で、いずれも勝ち馬との差はわずか。復活Vは手の届くところまで来ている。「実力はある。上(G1)に行っても出るだけじゃないという、実績をつくりたい。まだ老け込んでもらいたくはない」とトレーナー。実りの秋へ確かな結果を出したい。
提供:デイリースポーツ