「アフター5スター賞・S3」(8日、大井)
唯一の3歳馬が圧巻の重賞連勝-。2番人気の
プライルードが先行集団を見ながら進み、直線残り1Fで突き抜けた。前へ行った7番人気の
カプリフレイバーが3馬身半差の2着に粘り、10番人気の
クルセイズスピリツが直線叩き合いから3着に食い込んだ。なお、優勝馬は「第33回
テレ玉杯オーバルスプリント」(9月21日・浦和)と「第56回
東京盃」(10月5日・大井)の優先出走権を獲得した。
クラシック路線から短距離に狙いを変更した
プライルード。歴戦の古馬ス
プリンターがそろった舞台でも、2着に3馬身半差をつける圧勝劇を見せた。6月の
優駿スプリントに続いて、またしても完勝で重賞制覇だ。
手綱を取った
本田正重も舌を巻く。「このメンバーで、これだけ楽な勝ち方ができるとは。
ゴーサインを出したら、エンジンの勢いが本当に良かった」と感心しきり。4コーナーで先行勢の外をまくり上げると、直線で抜け出し、一気に突き放した。
鞍上が強調したのは「レース前はおとなしすぎて、大丈夫かと思った」という精神的な落ち着き。管理する
藤田輝信師も「全日本2歳優駿の時はかなりうるさかったのが、今日は寝てるようだった」と成長を認めた。
今後について指揮官は「オーナーと相談した上で」と前置きしながらも「JBC(ス
プリント)に行きたいですね」と、かなりの手応えをつかんだ様子。さらなる秋の飛躍が楽しみになった。
提供:デイリースポーツ