「
オールカマー・G2」(25日、中山)
20年
秋華賞以来、約2年ぶりの勝利を目指す3冠牝馬
デアリングタクトは21日、栗東坂路で最終リハ。主戦の松山を背に、リズム良く駆け上がり予定通りのタイムを刻んだ。完全復活へ向けて、着々と準備は進んでいる。
鳴尾記念に続く重賞連勝を狙う
ヴェルトライゼンデは、同じく坂路で4F51秒1の好時計をマークした。
確実に完全復調へと向かっている。今春、右前脚のケガから1年1カ月ぶりにカム
バック。今回が復帰3戦目となる
デアリングタクトが、栗東坂路で主戦の松山を背に最終リハを行った。馬なり軽めの内容で4F54秒6-39秒5-12秒6。予定通りの数字を刻んだ。
「いつものように、馬のリズムを重視して乗りました。1週前も動きは良かったですし、そこからいい意味で変わりなかったです。前走より上向いていて、柔らかさも取り戻しています」と、鞍上は確かな上昇ぶりを感じ取ったようで、歯切れのいい言葉が並んだ。
宝塚記念の直前と比べるとハミに頼る面がなくなり、体を起こして走れるようになった。そのためス
トライドに力強さが加わり、見た目にも迫力が増している。杉山晴師も「いい頃の動きに戻りつつあります。
バランスのいい走りになっていますね」と納得の笑みを浮かべた。
中山で走るのは今回がキャリア初。だが指揮官は「どこの競馬場でも、最後までしっかりと走り切ってくれる馬なので、不安はありません」と迷いのない表情で言い切った。
無敗で3冠牝馬に輝いた歴史的
ヒロイン。復活Vを求められていることは、誰より松山が分かっている。「
秋華賞以来勝っていませんからね。しっかりと勝ちにいきたい」と力を込める。先週
セントライト記念Vの
ガイアフォースと同じ松山×杉山晴師のタッグが、今週も中山で主役を務める。
提供:デイリースポーツ