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神戸新聞杯・G2」(25日、中京)
ダービー5着以来、4カ月ぶりに復帰する
プラダリアが22日、栗東CWで最終リハ。単走でしまい強めに追われ、上々の動きを披露した。騎乗した池添の
ジャッジは辛口ながらも、時計的には十分動いている。先に見据える
菊花賞(10月23日・阪神)へ向けて、存在感を示したいところだ。
天気の移り変わりが激しく、時折、強い雨に見舞われた木曜の栗東トレセン。朝一番のCWに登場した
プラダリアは、主戦の池添を背に単走で追い切られた。真正面から雨風を受けながらも、しまい強めに追われて6F83秒6-37秒6-11秒7を計時。脚さばきは力強く、さすがは重賞ウイナーと思わせる迫力を感じさせた。
しかし、2週連続で感触を確かめた主戦は「もう少しピリッとしてくれると思ったけどね」と上昇度にやや不満げ。続けて「動き自体は悪くないけど、気持ちの部分で戦闘モードに入っていない感じはあります」と思いをストレートに伝えた。
だが、それは求めるレベルが高いからこそ。秋の大目標はもちろん、最後の1冠・
菊花賞だ。ともに歩を進めるパートナーへ向けて「春の段階から、秋は当然期待していましたからね。状態が上がっていく段階の中でも、格好はつけてほしいです」と前哨戦から奮起を期待していた。
ダービー出走組では最先着の5着。
池添学師は「一線級とは初対戦でしたが、通用すると思っていました。実績上位の馬に食らいついていたし、秋に楽しみが持てる内容でした」と振り返る。
期待馬が夏の休養で
パワーアップ。指揮官は「春に比べて大幅に増えてはいませんが、つくべきところに筋肉がついてきた」と思惑通りの成長ぶりに目を細める。土台は固まってきただけに、あとは主戦が指摘する気持ちの問題だけ。最後のひと追いで目覚めるか-。
提供:デイリースポーツ