「
凱旋門賞・仏G1」(10月2日、パリロンシャン)
タイトルホルダーと臨む
凱旋門賞。栗田師は「
ディープインパクトでも負けるんだ、というのが印象に残ってます」と06年に日本最強馬が世界の壁に阻まれたレースを挙げ、「日本馬が勝っていないし、招待ではないのでオーナーの負担も大きい。生半可な気持ちでは行けないと思っていました」と出走に至るまでの気持ちを伝える。それでも挑戦を決めたのは、未知の可能性を感じているからだ。
決め手となったのが
宝塚記念。2分9秒7のレコードタイムで快勝し、新たな一面を見せた。「
ハイラップを刻んで行っても最後まで脚は衰えない。自分のリズムを守ってしっかり競馬ができるところに強さがあります」と評価。さまざまな馬場への適応力があり、自分でレースをつくれる強みもある。これまで挑戦した日本馬にはいなかったタイプだ。
「安易に言葉には出せないけど、この馬のパフォーマンスを発揮してくれればいい結果はついてくると思っています」と力を込める。高い壁だということは十分に分かっている。ただ、
タイトルホルダーならクリアしてくれると信じている。
提供:デイリースポーツ