「
凱旋門賞・仏G1」(10月2日、パリロンシャン)
ドウデュースを送り出す
友道康夫調教師(59)=栗東=にとって、16年
マカヒキ以来2度目の
凱旋門賞。前回と同じくダービー馬での挑戦となるが、当初はここまで飛躍を遂げるとは夢にも思っていなかったという。
「1歳春に初めて見た時は、ダート馬っぽくて
コロンとした感じ。(父の)
ハーツクライっぽくないな、という印象だったね」。しかし、その第一印象は、いい意味で裏切られた。小倉デビューから3連勝で朝日杯FSを制してG1馬に。そして、ダービーを勝ち、世代の頂点に立った。
今回は何より
武豊の存在が心強い。技術調教師だった02年、
武豊騎乗でダービーを勝った
タニノギムレットを見て「初めて"ダービーに出たいな"と思った」という。今や現役最多ダービー3勝のトップトレーナーとなり、ダービー6勝ジョッキーとの最強コンビで欧州最高峰の一戦に臨むことは最高の誇りだ。
「光栄に思います。ずっと昔から
凱旋門賞を勝ちたい、と言っているしね。勝つなら日本人で最初に勝ちたい。それに
武豊騎手で勝てれば、日本も盛り上がるでしょう」。その目にはパリロンシャンのターフを、
武豊&
ドウデュースが先頭で駆け抜けるシーンが映っている。
提供:デイリースポーツ