◇G1・
凱旋門賞(2022年10月2日 フランス・パリロンシャン芝2400メートル)
日本が誇る
スーパージョッキーとダービー馬のコンビが、世界の壁に屈した。フルゲート20頭で争われ、
武豊が騎乗した
ドウデュース(牡3=友道)はまさかの19着に終わった。
激しい雨の中で行われたレース後、
武豊は「残念ですけどね。本来の彼の走りがまったくできなかった。残念」と振り返った。
初めて騎乗したのが25歳だった94年。有力馬の1頭に挙げられた英国の
ホワイトマズルの手綱をとったが、6着に終わった。現地
メディアなどには騎乗を酷評された過去がある。
01年にフランスのサガシティで3着と健闘。最大のチャンスだったのが06年の
ディープインパクトだった。最有力馬だったが、直線で伸びを欠いて3位入線。レース後、禁止薬物が検出されたことで失格となった。
10年
毎日杯では落馬して鎖骨などを骨折する重傷を負った。復帰してその年の
凱旋門賞では
ヴィクトワールピサとのコンビで7着。05年には年間212勝を挙げた名手は11年64勝、12年は
ワーストの56勝とどん底を味わった。
不屈のメンタルではい上がり、13年は自身5度目のダービー制覇のパートナー・
キズナと
凱旋門賞に臨み4着に入った。そして、初挑戦から10度目の
アタックとなった今年。壁に跳ね返されたが、「また
トライしたい」と前を向いた。
スポニチ