スマートフォン版へ

母は8戦無敗で仏G1を2勝 ルモンドブリエが初陣/関西馬メイクデビュー情報/関西馬メイクデビュー情報

  • 2022年10月10日(月) 18時03分
0 8
 昨年の4回阪神4日目に組まれていたダート1800mの新馬戦。勝ったのは、2番人気のデリカダ(栗東・吉田直弘厩舎)。牝馬ながら、2着に0.6秒、3着には2.9秒もの差をつけているが、その後は1勝クラス、伏竜Sと連勝しており、3戦負けなしの状態を保っている。

 その時の2着がカフジオクタゴン(栗東・矢作芳人厩舎)。この馬も3着には大きな差をつけたわけで、その直後の未勝利では1秒差をつけての完勝。今夏にレパードSを制して、重賞制覇ということで、この時期のダート戦で大差をつけることができる馬は3歳になっての飛躍を期待させてくれるといってよいだろう。

【10月15日(土) 東京芝1600m】

シュタールヴィント(牡、父ロードカナロア母マルセリーナ、栗東・矢作芳人厩舎)

 母は2011年の桜花賞馬で、半兄に芝で4勝を挙げているヒートオンビート(父キングカメハメハ)や京成杯で重賞を制したラストドラフト(父ノヴェリスト)がいる。

 本馬は9月23日にゲート試験を合格。その後は栗東に在厩して調整しており、10月6日にはCWで併せ馬。相手は秋華賞に特別登録し、フローラSでは2着の実績があるパーソナルハイ。これに先行したとはいえ、最後の直線で並びかけられてから仕掛けると、力強く伸びて相手を突き放す動き。6F83.5秒は水準の時計だが、プレッシャーをかけられた状態でしっかり動いた走りは評価できる。鞍上は坂井瑠星騎手が予定されている。

【10月15日(土) 阪神芝1600m】

ダノンバビル(牡、父ロードカナロア母レキシールー、栗東・中内田充正厩舎)

 同厩舎で管理されているダノンバジリア(父Frankel)はダートで2勝を挙げているが、全兄にあたるダノンスコーピオンは今春にNHKマイルCで芝のマイルGIを制している。

 本馬は5月19日にゲート試験を合格して、その後は牧場で調整。9月になって栗東へ戻ってきており、その後は坂路とCWを併用して追い切りを消化。10月6日には川田将雅騎手が跨って、CWでの併せ馬。古馬1勝クラスのダノンティンパニーを追走して遅れたようだが、時計は、6F81.0~5F65.5~4F51.6~3F37.2~2F23.5秒~1F11.5秒と新馬として水準以上の数字をマークしている。9月29日のCWで6F87.5秒という追い切りだったことを思えば、1週でこれだけ速い時計に対応したところにセンスを感じる。

【10月16日(日) 阪神芝2000m】

ルモンドブリエ(牡、父エピファネイア母ラクレソニエール、栗東・友道康夫厩舎)

 母は現役時代に仏1000ギニー、仏オークスといったG1を制覇。8戦負けなしで繁殖入りしている。きょうだいに目立った活躍馬はいないものの、母の競走馬としての能力を考えれば、いつ大物が誕生しても不思議ない血統といってよいだろう。

 本馬は函館競馬場でゲート試験に合格し、その後は牧場へ戻って調整。9月になって栗東へ入厩して、追い切りを開始。10月5日のCWでの追い切りは3頭併せを一番後ろから追走。真ん中は古馬3勝クラスのセレシオンだったが、これにしっかりと食らいついていく動きを見せた。時計もラストが11.4秒と伸びている。鞍上はC.ルメール騎手が予定されている。

カナオールウェイズ(牡、父ロードカナロア母ガリレオオールウェイズ、栗東・藤岡健一厩舎)

 母は世界的な良血。半姉ガリレオインパクト(父ディープインパクト)は京都芝1800mでデビューして8着。その後も5戦して、JRAでは勝ち上がることができずに登録を抹消している。

 本馬は7月29日のゲート試験に合格した後、栗東で調整を進めていたが「何か悪いところがあるわけではありませんが、このままデビューするよりも、少し間をあけた方がよいと思うので」ということで一旦退厩。9月に再入厩という形になったが、夏場よりも明らかに動きが良くなってきた。10月5日のCWでは体重の軽い見習い騎手が跨っていたとはいえ、新馬と併せて追走先着。ラストも11.6秒と伸びている。

(取材・文:井内利彰)

みんなのコメント 0件

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。
  • 「いいね!」の付いたコメントが、まだありません。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す